祝婚歌は結婚する時だけでなく・・・ | 海岸通り通信

海岸通り通信

50代から海辺で、オットとイヌと暮らしています。夫婦共々・個人事業主。
心と身体が健やかで、自分らしくいられる日々を送るための「習慣作り」を探求しています。

結婚する新郎新婦へ送る有名な詩のひとつに、
吉野弘さんの「祝婚歌」という詩があります。

結婚式の司会者をしていると、
人前式でお二人が読み上げたり、
主賓の方がスピーチなどで朗読されたりするゲストが
よくいらっしゃいました。

なので、ご存知の方や、お好きな方は
多くいらっしゃるのではないかと思いますが、

ワタシも、何度聞いても、この詩が好きで・・・ドキドキ

よく司会のシゴトを一瞬忘れて(?)
ウットリと、聞き入っていたものでした。

この詩、確かに「婚」を「祝う」詩なのですが、
決して新郎新婦だけでなく、
むしろ、長い付き合いの2人の心に響く詩でもあるのです。

ワタシ自身も最近、あまり聞く事がないので、
きょうはあえて、
ここで転載させていただこうと思います。



*************************


『祝婚歌』 吉野 弘


二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして

なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい





*************************



うまくいってて、幸せど真ん中!・・・という時より、

なんでだろう・・とか、
どうしたらいいかな・・・とかいう、

愛しているからこそ、相手との関係性に
ちょっぴりブルーになってしまう、なんて時、

そっと心に風穴を開けてくれる詩・・・

そんな詩でもあるなあ~と思うのデスよ。

新婚ホヤホヤの新郎新婦だけじゃなく、
結婚8年目に突入するワタシでも、
いつ読んでも、いつも胸が熱くなる、
やっぱり、大好きな詩です。