今週は暖かかった!
気は抜けませんが、完全に春の気配感じましたね。
本日は本の話。
語らせておくれよ。
つい最近、やっと読了した一冊が素晴らしく↓↓↓
蜜蜂と遠雷ですな
(Amazonに飛びます)
一冊、というかまあ上下巻なので二冊だけど。
読んだ方、いらっしゃいますか?
映画化もされてて、本屋大賞と直木賞をダブル受賞された作品なので、いまさら感あるんですが。
個人的には本屋大賞が一番信頼してる賞でもあります。
音楽を、しかもコンクールを延々と文章で描写してその曲を表現する。
まず我々が普段使う言語の限界を追求したような一冊でした。
この本自体が、直木賞選考っていうある意味コンクールにかけられた一冊、でもあります。
主な主人公はコンテストに参加する四人。
どのコンテスタント(コンテストに出る人の事だそうです。)も魅力あふれる若いピアニストたち。
①天才少女といわれた元ピアニスト。
母親の死をきっかけに弾けなくなり、音楽の表舞台から降りて7年、20歳になりタダの人になったのか。
死を乗り越えてのコンクール参戦⁈と騒がれる存在。
②自宅にピアノがないが聴くものを魅了する演奏をする15歳の少年。
実家が養蜂家なため移動生活を送る。
巨匠といわれる師が弟子の元に出向いて師事する異例のスタイル。
彼を審査する審査員はこの巨匠の弟子になりたくともなれなかったという背景あり。
③妻子と仕事を持つ28歳、コンクール出場の規定年齢ギリギリの男性。
サラリーマンとしての生活と、ピアノの練習時間を捻出することすら厳しい中、これが最後、とかけてコンクールへ出場を決める。
④ジュリアード出身の19歳、正統派ピアニスト。
コンテストを勝ち抜く為のテクニックをする頭脳派であり、優勝最有力候補でもある。
本来は順位をつけがたい音楽、というものに順位をつけるコンクール。
争いや葛藤、みたいなものを想像してしまうけど、全くそれとは違うのです。
演奏者が自分のピアノ、音楽、演奏曲、それぞれへのアプローチや理解、表現を淡々と言葉で表していくんです。
ピアノコンクールの仕組みや、ピアノやコンテストにまつわる専門用語はそれほど出てこないので、比較的言葉自体は平易でわかりやすいのですが、それだけにとにかく単調になりそうなのに、そうならない!
ブログに書かずにはいられなかった作品でした。
私が一番素敵だなと思ったシーンは。
コンクールの課題曲の中にカデンツァといって演奏者が即興で弾く部分があるのですが、そのカデンツァをコンテスタント同士が呼応するシーンです。
最初に出てきたコンテスタント(作品中だと風間塵の春と修羅)が弾いたあと、次の演奏者(栄伝亜夜)がその返歌としてカデンツァを弾く。
勝手にしやがれ
とプレイバックパート2みたいな関係ですかね。
この例、わかる方いたら嬉しい。
コンクールが進むのと同時に、残りのページが少なくなり、あぁ、終わっちゃう…と惜しい気持ちになった作品でした。
映画もこのあとぜひ見てみよう(聴いてみよう)とおもってます。
読んだ方、見た方、ぜひどんな感想だったか教えて下さいね。
ではまたー!
