昨日は土用の丑の日。

 鰻を食べる日としてすっかり定着した。


 立秋前の土用の頃は、最も暑い。

 何も鰻ばかりを食べている時ではない、このからりとした晴れの日に行うのが、「虫干し」である。

 カビや虫の害を防ぐために、書画や衣類などを陰干しにして風を通すことである。

 確かに梅雨が明けて、からりとした風の土用にはいいと思うが。。。


 く近頃、やらなくなった習慣かもしれない。


 歳時記をぱらぱら見ていたら、虫干しの虫について言及していた。

 「紙魚」という。


 読めない。


 「しみ」と読むようだ。糊気が好きで、衣服や紙類などを食べてしまう。

 写真を見たら、見たことのある虫だった。我が家にもいる。

 魚のように体をくねらせて素早く走ることからこの名があるとも。

 そういえば、なぜ古文書などの虫食い跡は、くねくねとしているのだろうと思っていたが、虫の習性だったのだ。


紙魚ならば棲みてもみたき一書あり  能村登四郎


 作者はどんな書籍に棲んでみたいのだろう。

 面白い一句だ。