こんにちは、國本ひろみです。
公民館で、ボランティアさんに向けての読み聞かせ講座でした。
とっても有名だけど、きちんと読んだことのない本って、ありますよね。
きっとこの絵本もそうじゃないかなと、思います。
- おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)/福音館書店

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お母さんヤギが留守中に、悪知恵を働かせたオオカミが家に入ってきて、子ヤギを食べてしまうお話です。
そこでお母さんヤギは、昼寝中のオオカミのお腹をハサミで切って、子ども達を助けます。
お母さんはさらに、空っぽになったお腹に石をつめたので、オオカミが起きて水を飲もうとした際に、井戸に落ちてしんでしまいました。
そして、子ども達は大喜びして、井戸のまわりを「オオカミしんだーばんざーい」と踊りました。
・・・というお話です。
改めて聞くと、そんなお話しだったの!?
ちょっと残酷じゃないの!?
という声も聞こえてきそうですが、「どう思われますか?」と質問を投げかけてみました。
小さい時に読んだ覚えがあるが、そのころは残酷だなんておもわなかった。
残酷なのは、大人の概念ではないか。
子どもは悪いのがいなくなってよかったと、単純に思うだろう。
悪いことをすると、こうなるという教訓なのではかいか。
しっかりと子ども達を守ってくれる力強い母親を感じる
男の子などは、オオカミの強さに惹かれるのではないか
オオカミはなんてかしこいんだろう
一番最初に出たご意見、「子どもは残酷とは思っていない」は、きっとそうなんでしょうね。
特に小さい子どもは、自分が子ヤギ側になって、お話に入っていきますから、単純に勝ち組です。
1900年代に活躍した、ブルーノ・ベッテルハイムというアメリカの心理学者によると、
「昔話は、私たちが生きていくうえで出会うさまざまな問題を、文学という形式で表現したものであり、障害を乗り越える道筋を示している」
と述べています。
私たちが生きていくうえで出会うさまざまな問題とは、自然の驚異や死の恐怖、人間の愚かさや醜さなども含まれると思われます。
ですから、こういった一見残酷と思える絵本の中から学ぶ、知恵や勇気や愛には、それら問題を乗り越えるための、底知れぬ力強さがあります。
ベッテルハイムは、こうも言っています。
「昔話を通して、子ども達は問題解決を自分に合ったやり方で解決していくすべを、無意識のうちに得ているのである」
何百年もの語り継がれたものには、それなりの意味があるのですね!
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