この映画の場合

彼らに善悪はなく

ただ どちら側に生まれたか、にすぎない



ユダヤ人絶滅収容所の所長の息子である

ブルーノと

収容されてるユダヤ人少年(ともに8歳)の

物語です





シャワー室、とはガス室のことで

ご丁寧にフェイクのシャワーヘッドが

天井からぶら下がってましたが

そこから水が出るはずもなく

屋根の穴から

ガスマスクをした兵士が

チクロンBを投入してユダヤ人を殺しました


引っ越す前に

シュムエルのお父さんをいっしょに探そう

大きなサンドイッチをあげよう

自分はその仕事を終えたらまた家に帰ろう


そんなつもりで収容施設にもぐりこんだ

ブルーノでしたが

手違いでシュムエルとともに

シャワー室に入れられてしまいます


人を殺すシーンや

誰かが殴られるシーンはひとつもないのに

こんな静かさの中で

こんな残虐性をかたどれるものなのか


雨の中でブルーノが残した服を抱きしめて

泣き叫ぶ母親の姿が印象的で


何という言葉が相応しいのか思い当たりません


これはアウシュビッツの所長

ルドルフヘスの家族がモデルの形成におおきく

か変わってるように思います


『縞模様のパジャマの少年』は2008年の映画ですが

2024年に公開された

『関心領域』はヘスの家族をモデルにしています








絶滅収容所の地獄の世界のすぐ隣では

優雅な上流階級の暮らしが

日々営まれていた


これを人間の業といわず

なにを業といえばいいのか


もっとこんな映画が

日本でも上映されたらいいのに

映画館ではなかなかあがりませんね