子どもの「かばう言葉」に出会うとき

 

子どもと話しているときに「お母さんのことで困っている」と言ってくれると

正直ほっとすることがあります。
 

 

先生たちからも「お母さんへの不満とか、話してくれたらいいですよね」と言われることがよくあります。
 

 

私自身も、そう思う瞬間があります。
 

 

でも実際には、

「でも、お母さんも私のことを考えてくれてるんです」とか

「不器用なだけなんです」といった“かばう言葉”がほとんどの場合に続きます。

 

 

 

 

 


先生たちが願うこと、子どもが見せる姿

 

先生たちがよく言う

「お母さんへの不満とか、話してくれたらいいですよね」という言葉。
 

 

その気持ちは、子どもをもっと理解したい、助けたいという思いからなんです。
 

 

私もその気持ちはよくわかります。

 

 

けれど、お母さんとの関係で深く傷ついている子にとっては、
お母さんへの不満や愚痴を話すことはとても難しい。
 

 

とくに、自分の苦しさの原因が“お母さんかもしれない”と感じている子ほど、
お母さんを悪く言うことは、自分を否定するような怖さにつながる。
 

 

 

だからこそ、

「お母さんもがんばってるんです」「不器用なだけなんです」と言葉をつなぐんだと思います。

 

 

「お母さんをかばう」というより、
「お母さんを信じていたい」「愛されていたい」――そんな願いが、その言葉の奥にあるように感じます。

 

 

 


「愚痴」と「かばう言葉」はセットで出てくる

 

最初は「なぜ?」と思っていたけれど、

話を聴いていくうちに少しずつ見えてきました。
 

 

子どもにとって、愚痴は“思わずこぼれてしまった本音”のようなもの。
「つらい」「わかってもらえない」――その瞬間だけ、心の中の痛みが表に出る。
 

 

でも、言葉にしてしまったあとに「しまった」と思う子も少なくありません。
 

 

それを認めてしまったら、

“お母さんを信じてきた自分”まで否定することになるから。

 

 

だからすぐに、「でも、お母さんもがんばってるんです」「不器用なだけなんです」と言葉をつなぐ。
 

まるで、自分の中に生まれた“絶望の芽”を打ち消すように。

 

 

 

愚痴は、現実の痛み。
かばう言葉は、“希望を手放したくない”という心の動き。
 

 

そのふたつがいつもセットになって、子どもの中で行き来しています。

 

 

 

私は、そんな言葉を聴くたびに思うんです。
 

 

子どもは、愚痴をこぼしながら、かばいながら、
必死に「愛されたい」と訴えている。
 

 

「それでも、お母さんを信じたい。」――その気持ちの奥には、
“私は愛されているんだ”と信じたいという、強い希望が確かにあるのだと思います。

 

 

 


願いを壊さずに聴くということ

 

だから私は、無理に「お母さんの愚痴を言わせよう」とはしません。
 

 

「どう思っているの?」よりも、

「どんな関係になれたらいいと思う?」「どんなお母さんだったらうれしい?」

とたずねるようにしています。
 

 

その“なりたい未来”を話すことの中にこそ、
子どもの願いが隠れているように感じるからです。

 

 

そして、その願いがどんなに小さくても、私はそれを壊さないように聴きたい。
 

 

「そうなれたらいいね」「そう思えるお母さんになってほしいね」――
 

 

そんなふうに、その子が描く理想の関係を一緒に見つめる時間を大切にしています。

 

 

 

子どもの中にある“こうなれたらいいな”という思いを言葉にしていくことが、
次の一歩を見つけるきっかけになるからです。

 

 

 


“守りたい気持ち”ごと信じたい

 

子どもが母親をかばう姿を見ると、やっぱり切なくなります。
 

 

けれど今は、その中にある“愛を信じたい気持ち”をまるごと信じようと思うんです。
その気持ちがあるからこそ、子どもは前を向こうとする力を持てるのかもしれません。

 

 

だからこそ、その“信じたい”という思いを壊さないように、
そっと寄り添うことが必要なんだと思います。
 

 

それが、こうした子どもたちにできる支え方のひとつなのかもしれません。

 

 

 


 

 

 

今日の問いかけ

  • あなたが最近出会った「かばう言葉」にはどんな願いが隠れていそうですか?

  • 子どもの“こうなれたらいいな”という思いをどんなふうに聴いてみたいですか?

  • 子どもの願いを壊さずに受けとめるために、あなたができる小さな一歩は?

 

 

 


 

 

 

今日できる小さな一歩

 

子どもが誰かをかばうような言葉を口にしたとき、
「この子は、どんな関係を願っているんだろう?」と、
心の中でそっと問いかけてみてください。
 

 

その視点が、子どもの本当の思いに寄り添う第一歩になります。

 

 
 
 

 

今日のサスケさん💕

なんておブスなお顔!!

でも、そんなサスケさんもかわいい💕