相談室に来る子どもたちの中には、
「先生が行ってこいって言ったから」
「親に無理やり連れてこられた」
そんなふうにして来室する子も、たくさんいます。
事前に、親御さんや先生から
「○○に困っているようなんです」と聞いていることもあります。
でも、いざ本人に話を聴いてみると――
まったく違う困りごとを抱えていることも、よくあるのです。
大人が困っていること=本人の困りごと、ではない
たとえば、親御さんが「この子、自傷していて心配です」と言う。
先生が「提出物が出せていなくて困っています」と話す。
確かに、どれも“困りごと”です。
でも、本人は「困ってなんかいない」と言うことがあります。
それもそのはず。
その行動は、もっと奥にある苦しさの“結果”として現れていることが多いから。
孤独、プレッシャー、無力感――
自分でもよくわからないもやもやが、
言葉にできなくて
行動としてあふれてしまっているだけかもしれません。
「誰が困っているのか」を、一緒に考えてみる
先生や保護者の方とお話ししているとき、
私はまず、その方が感じている「困った」をていねいに聴きます。
「お母さんは、そこが心配なんですね」
「先生は、そんなふうに感じていらっしゃるんですね」
大人が感じている困りごとを受け止めたうえで、
私はそっと、こんなふうに問いかけます。
「では、あの子が“ほんとうに困っていること”って、
どんなことだと思いますか?」
この問いは、責めたり正しさを押しつけるものではなくて、
子ども自身の気持ちに立ち返ってもらうための、小さな“視点の種”です。
大人の目から見た「問題」は、たしかに存在している。
でも、同時に――
本人が困っていることは、また別の場所にあるかもしれない。
そう気づけたとき、
大人の意識が「どうするか」から「どう感じているのか」へと変わり、
子どもとの対話の糸口が見えたり、解決への道筋が少しずつ見えてきたりする。
そんな瞬間に、私は何度も立ち会ってきました。
子どもを真ん中に置いて関わるということ
「子どもを真ん中に置いて考える」
この言葉はシンプルだけど、その意味はとても奥深いです。
たとえば――
-
困っている“本人”の気持ちを、何よりも先に聴くこと
-
わからないままに決めつけず、「どんなふうに感じてる?」とたずねること
-
解決を急がず、その子のペースで一緒に考えること
子ども自身を主語にして、
その子の歩幅で、言葉で、少しずつ向き合っていく。
それが、「真ん中に置く」ということなのだと思います。
解決よりも、“わかろうとすること”が力になる
大人ができることは、問題を解くことじゃなくて、
「わかろうとしている」と伝えること。
「わかってもらえた」という体験は、
子どもにとって、それだけで小さな一歩になります。
答えを出すよりも、
「あなたの気持ちに、ちゃんと耳を傾けてるよ」
その姿勢が、子どもたちの安心につながると私は思っています。
今日の問いかけ
最近、あなたが「困っている」と感じた子どもの様子。
それは、子ども自身も“困っていること”でしたか?
それとも、あなたが“困っていた”のかもしれませんか?
そしてもうひとつ。
その子の「ほんとうの気持ち」を、ちゃんと聴こうとしていましたか?
今日できる、小さなアクション
子どもの行動を見て「問題だ」と思ったとき、
まずはこう問いかけてみてください。
「このことで困っているのは、誰?」
「本人は、どんな気持ちなんだろう?」
そしてもし余裕があれば、
「私は今、何を“わかろうとしている”のかな?」
そんなふうに、自分自身にも問いかけてみてください。
その一歩が、きっと子どもとの関係を変えてくれます。
noteで、もう少し深く読んでみる?
今日のサスケさん💕
ガソリン入れるママさんを見守り✨
かわいい💕

