日曜日の母の散歩。

 

なんの加減か

なにがどうなったのか

 

二週連続で言わなくなっていたのに

 

今回は

「大きな家や。家族が多いんかいの」が復活。

 

とにかく家を見るたびに言う。

うるさいくらいに繰り返す。

 

私も慣れたもの。

 

私はもうイラッともしなくなって

言われるたびに「うん」と同調。

 

つまりテキトーな返事をしてます(笑)

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「赤い花や」と言ったものの

 

すぐに「ようけ咲いとる。曼殊沙華や」

名前を思い出したらしい。

 

神経回路がつながったのか。

スイッチがはいったのか。

 

脳って不思議なものですね~

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写真を撮ろうと手を放したら

車椅子が少し前進して草むらで止まった。

 

「いかん。足が濡れる。はよ戻して」

身体をすくめて騒ぐ(笑)

 

確かに雨で草たちは濡れているけど

「たいしたことないやろ」

「たいしたことある。濡れるわ~」

 

直接身体に関係することは

しっかり反応するんですね。

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「ようけなっとる。すごい柿や」

今年の柿はちょっと遅いしかなり小ぶり。

 

柿には敏感に反応したものの

「これ何~?」

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「稲や。稲穂ができとるやろ」

「ふ~ん」

ほとんど興味なし。

 

夫がお母さんによろしくと言ったので伝えたら

「○○さんがどんな人かもう忘れた」

えっと驚くようなことを言い

さらに付け加えて

 

「○○さんの家族がどんなだったかも忘れた」

私の夫やと説明しようかとも思ったけど

「ふ~ん」ですます。

 

母は本当に今だけを生きている。

 

私が誰なのかも分かってないのかも(笑)

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でも目の前のことは分かるわけで

 

「今日は車が多い」とか言っている。

 

しばし車見物。

子供たちが小さかった頃も

こうやって車見物をしたのだった。

 

スピードに刺激を受けるのは

年齢と無関係な人間の特質なのかも。

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どこが痛いとか

どこが苦しいとか

早う死にたいとか

 

その手の事を言わなくなっただけでも

最高にありがたいと思った

母の散歩だったのでした。