乳がんを治療しないで放置して

数年は生きたものの

50代初めで亡くなった友人がいます。

 

近藤誠医師のがん放置説を信じたんです。

 

乳がんを告知されたと相談された時に

 

近藤氏の『患者よ、がんと闘うな』

を友人に教えたのは私でした。

 

彼女はがん検診で問題なしと言われてから

まだ半年しか経っていないのに

突然乳がんと言われ手術と言われて

 

医者を信じていいものかどうか迷っていたから

こんなのもあるよと近藤本を教えたんです。

 

彼女はそれを読んで熱心な近藤誠信者になり

 

当時は慶応病院にいた近藤医師の患者になり

近藤さんの指示によって

治療はうけずに放置したのでした。

 

桜の好きな人でした。

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もう20年も前のことですが

満開の桜を見ると彼女を思い出します。

 

「これで見納めかもしれない」

桜を見るたびにそう言っていました。

 

悪性度が高いがんだと知らされていましたから

 

治療を受けずに放置することで

否応なしに死を意識したのだと思います。

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桜を見るたびに来年はないと

切羽詰まった思いになっていたようでした。

 

その後はがんが表面に出て

花咲きがんの状態になって

 

臭うのではないかと気にしつつ

一緒に千鳥ヶ淵の桜を見たこともあります。

 

年に一度のことでしたが

皇居の桜

靖国神社の桜もふたりで見ました。

 

彼女は独身。

親にも病気のことは伏せていました。

 

当時は私もがんは放置が最善と信じていて

 

近藤誠医師が間違っているなどと

夢にも思いませんでした。

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乳がんが進行した友人は

 

これが見納めとしんみりしつつ桜をながめて

 

暑い夏に亡くなりました。

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桜を見るたびに友人を思い出します。

 

少しだけ胸の痛い記憶です。