見たいと思いながら見逃していた映画。

 

土を喰らう12ヶ月。

 

近くの文化センターで1日だけの上映。

 

夫を急き立てて見に行きました。

 

いや~

 

けだるいカッコよさの代表格の沢田研二が

カッコよさなんかどこかへ投げ捨てて

 

ずっしりとした生きる重みを発揮していた。

 

上手いんですよ~

いい役者さんですね。

すごく真剣に見ていたせいか

随所にビミョーな違和感が(笑)

 

真冬の戸外に出るのに玄関の戸を開けっ放し。

早く戸を閉めて~と言いたくなった。

冷気がはいってくるじゃないですか。

 

真冬の水でていねいに野菜を洗う。

それは素晴らしいと思うんだけど

 

お湯を使ってなくて冷水なのに

指先が少しも赤くならない。

冷水を使ってないってこと?

痛いくらいの冷水だと真っ赤になるはずなのに。

 

どの人も割烹着がまっさらなのも気になった。

 

随所に違和感があったのは

自分の生活に引き寄せていたからだと思う。

 

ていねいに暮らすのは何より大切。

魅力的な事。

 

でも現実には水が冷たすぎて手抜きしたくなるし

古い農家は隙間風が寒すぎて

映画のような快適感はない気がする。

 

ゴマ豆腐を作るためにゴマを摺るのも

並大抵の労力じゃない。

私もやったことがあるから分かる(笑)

でも、

 

でも、でも、

 

みそ汁とタクワンだけのご飯が

めちゃくちゃ美味しそうに見えるんですよ。

 

見えるだけだよ。

実際はそんなことないんだよ。

映画を見ながら自分に言い聞かせてました(笑)

この隙間だらけの小屋暮らしも

見ているだけなら「いいな~」と感じるんです。

 

奈良岡朋子のお婆さんの着物だって

こんなにこざっぱりしているのは変。

 

もっとヨレヨレのクタクタで臭いはず。

冬の雑巾がけだって冷たすぎて

私だったら今日はやめとこうとなり

 

だんだん掃除もしなくなる気がする。

 

などとマイナス面を探しながら見たのは

 

シンプルな田舎暮らしが

ものすごく美しくて

魅力的に思えてしまうからでした。

 

原作者の水上勉さんは

実際にこんな暮らしをしていたんでしょうね。

改めて自分の暮らしを振りかえってしまったけど

 

丁寧に美しく暮らそうと思ったら

私の場合は一日中掃除してなきゃならない気が。

 

私は丁寧に暮らせないな。

改めて自分の無精さを自覚した映画でした(笑)