母の車椅子散歩は暑い時間帯をさけて

 

夏場は午前中に行っています。

 

散歩をしながら

 

母の言う事になんとなく相槌をうっています。

あまり本気で聞いてない(笑)

 

本気で聞くと反論したくなるから

なるべく聞き流そうとしているんです。

 

他人の言うことなら軽く聞き流せるのに

母親の言葉を聞き流すのって

けっこう難しいんですけどね。

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ノウゼンカズラに気づいて指さしてます。

 

緑にまじった赤は美しいと感じるらしい。

 

でも何故か

この紫陽花は気持ち悪いと言う。

 

「近づけんといて。気持ち悪いわ」

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紫陽花が気持ち悪いのかと思ったら

足が雑草に触れるのが嫌だったらしい。

 

後ろから押してると分からないけど

確かに足が草と接触してました。

紫陽花は綺麗と思ったらしいです(笑)

 

この紫陽花のある家は空き家です。

 

「住んどらなんだら家が荒れる」

空き家を見るたびに心配しています。

 

空き家の多い地区なんですよ。

 

「山やからや。皆こんなとこに住みとうないわ」

自信満々に言うけど

違うような気がするな~

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気がついたら施設に入居して以来

母は自分の事は何も言わなくなってます。

 

以前はひっきりなしに

膝が痛い、腰が痛いと騒いでいたのに

それも一切なくなりました。

 

気持ちがそちらに向いてないんです。

 

家にいた頃は口癖のように言っていた

「寂しい」も

「つらい」も

「早う死にたい」も言わなくなっている。

 

今は「自分」に気持ちが向いてないらしい。

だから安定しているような気がします。

 

そして、この砂利道。

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ここに差し掛かると

 

「うわ~、こらいかん。ここは無理や」

毎回かならず大騒ぎし

 

「私、降りて歩こうか?」

歩けないことをこの時ばかりは忘れるらしい。

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施設の入り口までの短い距離。

 

歩けないのに歩けるつもりになるのって

すごく良いことかもしれないので

 

テキトーに調子を合わせています。

 

歩けないという現実を認識するより

一瞬であっても

歩けると錯覚するほうが

大事なような気がするからです(^^♪