母が車椅子から落ちた。

 

施設から連絡があったのは土曜日の夜。

 

職員さんが他の人を寝かせている間

 

母は本を読んでいたらしい。

 

職員さんがもどってくると

 

母はぺたんと床に座っていたんだとか。

 

何をしようとしたのか

 

どうなって落ちたのか

 

母には記憶がない。

 

でも助け起こせば車椅子に座れるし

 

ベッドに移動するのも問題なし。

 

施設側はすぐに責任者に電話をして

 

自宅から飛んできた責任者さんが連絡をくれた。

 

すご~く心配して

 

明日すぐに病院へと言ってくださるので

 

「大丈夫ですよ~心配しないで」

 

椅子からの転落はどこに居たって起きる事故。

 

骨折やヒビがあれば痛くて

 

自分でベッドに移動なんかできないはず。

 

病院に連れて行ったり

 

レントゲンを撮ったりしたって

 

何の役にもたたないので

 

病院行きはお断りする。

 

翌日の日曜日

 

春休みの孫も一緒に母の散歩。

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母はお尻が痛いとも言わない。

 

それより何より

 

この子が誰だか分からない。

 

説明してもピンとこない様子。

 

え~忘れたの~

 

「子供の頃の僕の記憶しかないからだよ」

 

忘れられた孫本人に説明されて

 

なるほどそうか。

 

以前はそれでも

 

「まあ大きいなって分らんかった」

 

驚いたり感心したりしていたけれど

 

今は興味がないらしい。

 

誰か分からん、、でおしまい。

 

外の寒さとか

 

道路の舗装状態が悪いとか

 

いつもの反応しかしない。

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それでも夫と孫の会話には興味をもって参加。

 

じっくり聞いていて

 

「それはこうやろ」

 

みたいに口をはさんだりするんです。

 

それなりの刺激は受けているらしい。

 

そんなこんなで

 

母の車椅子転落事故は

 

たいした事なく終了しました。