3週間ぶりの母との散歩。

 

私の留守中は夫が行ってくれていたけど、

 

母はなぜ夫が来るのか聞きもせず、

 

私の不在にも気づかなかったらしい。

 

「お母さんは今だけを生きているんだよ」と夫。

 

「一瞬、一瞬が新しいんだよ」と夫は言う。

 

確かに母は今だけを生きているし、

 

この一瞬が常に新しいのも事実。

 

世間はそれを認知症と呼ぶわけですけど。。

 

母は施設に顔をだした私を見て、

 

片手をちょっと上げ、表情で合図をよこす。

 

その後の会話は全く普通。

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「なんな、これ。あ~あんたの帽子か」

 

ひとりごとで納得しつつ、

 

ひざの上で荷物をまとめる。

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毎回ここが山の中だと主張。

 

「山また山や」

 

うるさいな~とイラッとしつつ、

 

一応は穏やかに

 

「ここは山の中でないやろ」

 

「あっちにもこっちにも山があるでないん」

 

確かにどっちに向いても山がある。

 

だけど、

 

「山の中やったらこんな広い田んぼないやろ」

 

「ほんなら山の裾やな」

 

一応は納得するものの、

 

しばらくすると「山の中」と言い始めます(笑)

 

お天気がよくてポカポカ陽気。

 

私は暑くなって上着を脱いで母に持たせる。

 

母もスカーフをとる。

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しっかり1万歩コース。

 

亀鶴(きかく)公園まで歩きました。

 

このあたりは古墳が多いんです。

 

池に浮かんだ亀島も古墳がいくつもあるらしい。

 

盗掘されてるらしいですけど。。

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桜の古木を眺めて

 

「古い木やけん傷んでもしょうがない」

 

とか、

 

「苔がはえとるしいつ枯れてもおかしない」

 

とか、

 

自分を重ねる発想はないらしく、

 

完全に他人事みたいに言ってました。

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モミジには見とれていました。

 

「まあ綺麗なこと。。」

 

「これは見事やわ」

 

最高にほめていました。

 

すぐに忘れるんです。

 

「さっきモミジ見たやろ」

 

「ほうな?忘れた。。」

 

確かに母の場合は一瞬一瞬が新しいです(笑)

 

過去がきれいさっぱり無いんです。

 

未来も無いみたいな気がする。。

 

認知症の現実なんですかね。

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帰り道はゆるい登りになっているので、

 

私はびっしょりと汗。

 

穏やかな母との日曜散歩でした。