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食べ物を粗末にしてはいけない

 

 

そんな事はまともな神経と

まともな思考回路がある人だったら

誰でも分かる事ですよね。

 

 

でもまだ食べられるパンやケーキを

仕事として捨てないといけない人だっているんです。

 

 

私も昔、洋菓子店で働いていた事があるので

その辺の事情は誰よりよく分かっているつもりです。

 

 

 

パン・ケーキといった物は日持ちがしません。

 

パンもケーキも毎日

「これぐらい売れるだろう」という予測の元で

つくられるわけですが、

その予想がズバリ当たる日もあれば

大外れになってしまう日が必ずあるんです。

 

 

売れすぎて完売だらけになってしまう時はいいですが

なぜか殆ど売れずかなりの数が廃棄処分になってしまう時もあり

そういう日の遅番は本当に嫌なものでした。

 

 

 

洋菓子店に入ったばかりの頃は

 

「マジで!?ポーン

「こんな高価なケーキが貰えるなんて超ラッキードキドキラブ

 

なんて思ったものですが

パートさんやバイトの子達に

 

「アキさん、嬉しいのは最初の内だけですよあせる

 

と言われていた通り、1ヶ月もした頃には

「ケーキ持って帰る?」と言われても

「いえ、私は遠慮しておきますあせる」となってしまいました。

 

 

店長が「誰かケーキ持って帰る人いない?あせる」と聞いても

みんな青い顔をして「私は結構です滝汗あせる」という始末。

 

 

ケーキはたまに食べるから美味しいのであって

毎日毎日3個も4個も食べていたら

「もうケーキは見るのもイヤゲロー」となるのも当然のことなのでした。

 

 

 

そして一番辛かったのは

誕生日用の大きなホールケーキを捨てる時です。

 

 

まだどこも傷んでもいなくて、

目が眩むほどキレイで

まだまだ全然おいしく食べられる

高価なホールケーキ。

 

 

 

 

遅番みんなでゴミ袋を広げ、ホールケーキに

「ごめんなさい!」

「食べ物を粗末にしてごめんなさい!」

「許してください!えーん

と頭を下げ、目をギュッとつぶって捨てたあの時のあの気持ち。

 

今でも忘れることができません。

 

食べ物を粗末にしたという罪悪感だけではなく

精魂込めて作ってくれたパティシエにも申し訳なくて

毎回本当に泣きたい気持ちになったものです。

 

 

捨てる店員を責めたり批判する前に

こういった店員側の事情も分かって頂きたいと思ってしまいました。

 

 

 
 

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