本日は、先週中国人の母娘を招待した時に、スモークサーモンパテをのっけてスターターに準備したミニパンケーキのご紹介です。
パイクレット
うちの旦那はコンピューターのウィルスの専門家なんですが、なんで医者か料理人にならなんだんや!って時々私は問うことがあります。医学の知識があり医者より的確なアドバイスをしてくれるし、料理のレパートリーが多く兎に角上手!
旦那に料理を教え込み、料理に興味を持たせたのは、実は義母ではなく義父なんです!大学に入学が決まった時義父は、これからは自炊をせにゃならんのだから自分で作れるようになれと言い、2週間みっちりと料理の特訓をしたそうです。
って、私、義父の料理は1度だけシチューの煮込んだのを食べさせてもらいましたが、旦那ほどの達人ではなかったように思う。そのシチューの味がどんなだったか思い出せないってのは、どこにでもある普通のシチューだったってことでしょう。(笑)
その旦那と私が知り合った年、旦那はクリスマスにダック・ア・ロランジュを焼いてくれました。鴨の肉をオレンジソースでローストするフランス料理。そんなオサレな料理、私それまでに名前も聞いたことがありまへんでした!(驚)
しかも、スターターにはキャビア、デザートにはモンブランを準備し、キャビアと栗のペーストは、あのエジプトのおっさん・モハメッドアルファイドの高級デパート・ハロッズからわざわざお取り寄せした代物でした。
そのハロッズから取り寄せたキャビア、普通キャビアと言うとブリニと呼ぶ薄いミニパンケーキに載せて食べるのを、旦那はパイクレットを焼いてその上にのっけカナッペにして食べさせてくれました。
私はその時初めてパイクレットなるものを食べました。この前、なんであの時ブリニじゃなくパイクレットを焼いてくれたん?とその訳を聞いたんですが、本人焼いたころすら既に記憶にはなく、その訳は分かっていません。
しかし調べてみると、パイクレットはどうやらオーストラリアやニュージーランドで一般的なパンケーキらしく、子供の頃数年ブリスベンに住んでいた旦那は、もしかしたらその頃に食べた記憶があったので、ブリニの代わりに焼いてくれたのかも知れません。
ところでパンケーキと言うと、即連想するのはアメリカンスタイルのパンケーキ、つまり日本のホットケーキの様なほのかに甘い、ベーキングパウダーでふっくら膨らませたフライパンで焼くケーキです。
けど、パイクレットがパンケーキの1種であるのと同様に、パンケーキにはいろんな種類があるんです。例えばイギリスのパンケーキ。これは甘くなく、ベーキングパウダーも加えてなくて薄くフランスで言うクレープです。
クレープ同様に、甘いものを包んだり、セイボリーなものを包んだりして食べます。そして他にイギリスにはクランペット という、こちらはイーストで膨らませたパンケーキもあります。
この海綿のようなあばた面がクランペットの特徴で、日本の某食パンメーカーがイングリッシュマフィンと称し売っている“パン”にそっくりです。(イングリッシュマフィンはどちらかと言うと“おやき”で、もっと目の込んだもっちりしたものです。)
ちなみになんでも海外のものにすぐ目を向け、スコーンにマフィンはイギリスからも取り入れすでに一般化しているのに、なしてこのクランペットだけ有名にならないのかが不思議でならない。
バターや蜂蜜がこの海綿の様な生地に染み込み、口にいれるとクシュっと飛び出す瞬間と言ったら、たまらずの美味です!
パイクレットは旦那によると、お好み焼きやてんぷらを作る時適当に粉と水分を混ぜるのと同様で、レシピなんかあってないようなものだそうです。とりあえず私は初めて焼くので、イギリス風パンケーキ の水分を半分に減らし下の通り焼いてみました。
<材料 直径5cm程度のパンケーキ20個弱>
セルフライジングフラワー*...60g
卵...1個
牛乳...60ml
パセリの葉のみじん切り...大さじ1程度
溶かしバター...適宜
セルフライジングフラワーとは、アメリカやイギリスで売っている、あらかじめベーキングパウダーを含んだ粉です。普通の小麦粉で作る場合は、60gの粉を膨らませるだけの量のベーキングパウダーが必要です。
また、セルフライジングフラワーには塩も含まれおり、その塩分がどうも強いように私には感じるので、この粉を使う時には塩は加えないようにしています。と言うことで、普通の小麦粉を使う場合は塩も一つまみ加えると良いでしょう。
<作り方>
1.粉を一度ふるいにかける。(小麦粉の場合はベーキングパウダー、塩を加えてからふるいにかける。)
2.1に、卵と牛乳を合わせた液、パセリを加え混ぜ合わせ、パイクレットの生地を作る。
3.直径5cm程度の丸または花のセルクルを準備し、溶かしバターに浸して全体にバターをコーティングする。フライパンを熱し薄く溶かしバターを引いてバターをコーティングした型を載せる。型の中に2の生地を小さじ1程度流しいれる。
4.生地の表面にぷつぷつと気泡が出来始め、周囲が安定してきたら、トングなどを使ってゆっくり型を抜く。型は再び溶かしバターをコーティングし、3の手順で次のパイクレットを焼く。
5.片面が焼けたらフォークなどで上下を返しもう一方の面も焼く。(上下を返す時荒っぽくすると、生地が溶け出しせっかくの型抜きが台無しになるので、表面が十分乾燥してからゆっくり上下返します。)
焼き上がったら完全に冷まし、カナッペの土台として好きなものをトッピングします。
先週私はこのパイクレットにスモークサーモンパテ を載せましたが、旦那によると、サワークリーム、生クリーム、クリームチーズなどととっても相性が良いそうなので、カナッペ作りに結構重宝しそうなミニパンケーキです。
私はカナッペの土台にするのに彩りにパセリを生地に加えましたが、代わりに砂糖を少し加えホットケーキのように甘味をつけたら、餡子や生クリーム、アイスクリームを載せても美味しいのではないかと思います。






