【3歳&1ヶ月】奥様からのメールの巻
のつづき
奥様からのメールを見た僕は
なかなか寝ない子供達を想像していました
そして寝ているかもしれない奥様を気遣い
奥様の携帯を
ワンコールだけ鳴らして切りました
すると すぐに奥様からの着信が鳴りました
携帯に出た僕へ 奥様の第一声
「なんで連絡とれなかったの?」
そう言われることは想定内です
僕は正直に返答しました
「ごめん。。。携帯忘れた。。。」
「そうだと思った。。。」
奥様は いつになく静かに言いました
どこか元気のない奥様の声。。。
僕は寝室で電話しているからだと思い
当たり前のように聞きました
「ニコちゃん元気?」
「寝てるよ。。。メール読んだ?」
「読んだよ♪」
「ニコちゃん大変なの。。。」
「どうしたの? ぜんぜん寝ないの?」
状況の理解できていない のん気な僕へ
奥様は静かに教えてくれました
「違うの ニコちゃん。。。
血液検査に引っかかっちゃたの。。。」
「血液検査?なにそれ?」
「入院中にした検査なんだけど。。。
ニコに障害があるかもしれないの。。。」
「え!?障害!?」
「今日の夕方 病院から電話があって
血液検査に引っかかったから
明日 再検査し来てほしいって。。。」
「え!? ぜんぜん分かんないんだけど」
「私も良く分かんないよ!
だから電話してたのに!」
「ごめん。。。
で、なんていう検査に引っかかったの?」
「名前は分かんないけど
じぃじに頼んで調べてもらったら
その検査で分かる
障害っていうのが6つあって
そのどれかに
ニコちゃん引っかかったみたい。。。」
「どれかって。。。
どれなのか聞かなかったの?」
「私も動揺してたから聞き忘れちゃって
ココちゃんの時にも その検査やったんだけど
1ヶ月検診の時に
大丈夫でしたよって言われただけで
たいした検査じゃないと思ってたから
ニコが検査した事すら忘れてたし。。。」
「障害って なんの障害なの?」
「その検査で分かる病名が6つあるんだけど
フェニールケトン尿症とホモシスチン尿症と」
「ちょ!ちょっと待って 今メモるから。。。」
僕は一度 携帯を机に置き
心の中で何度も「焦るな!」を繰り返しながら
ペンとノートをカバンから取り出しました
そして携帯電話を肩ではさみ
メモを取りながら聞きました
「もう一回言って」
「フェニールケトン尿症とホモシスチン尿症と
メープルシロップ尿症とガラクトース血症
先天性甲状腺機能低下症と
先天性副腎過形成症。。。」
奥様の教えてくれた病名は
すべてが 初めて聞く名前でした
「初めて聞く名前ばかりなんだけど。。。」
「私も初めて聞いた。。。
フェニールケトン尿症っていうのはね。。。」
奥様は調べた事をメモしているのでしょう
6つの疾患についての症状を
こと細かに教えてくれました
しかし 僕にとっては いきなり降って湧いた話
そのどれもが受け入れがたく
まったく頭に入ってきませんでした
「とにかく まだ
どれに引っかかったかも分からないし
明日の再検査で先生に聞くから。。。」
「そうだね。。。」
「あ ニコちゃん泣いた
おっぱいだから切るね。。。」
そう言って 奥様は電話を切りました
電話の最後に奥様は言っておりました
「もう産まれてきてる命だから
何があっても私が育てる。。。」
奥様の覚悟にうなずくも
そこには まだ
現実を受け止められない僕がいました
つづく