仕事帰り、郵便局本局に寄らなければならないことが時々あるのだが、その道中、道がすごく細い。細くてうねっている。それなのに、左右に点々と電柱が立ち、おまけに踏み切りまである。対向車とすれ違う際、譲り合わないと通れない箇所ばかりで成り立っている。

 

今日も途中で対向車を待っていたのだが、そのとき、私の車の右側にある家に、大きな白いランの鉢が飾ってあるのが目に入った。

よくよく見たら、そこは接骨院で、どうやら開院したばかりなようだ。

現にこの前通った時、そこは空き店舗だった。

 

で、その接骨院の名前を見て思い出した。

コロナ禍前、頻繁に通っていた接骨院に、同じ名前の先生がいたな、と。

 

その接骨院は、院長と院長の息子氏、そして男のA先生と女のH先生、計4人の先生がいた。

H先生とは2、3回、プライベートで食事に行ったことがあるのだが、そのとき、「A先生がいかにやる気がないか」をさんざん愚痴っていた。

確かに、A先生はいわゆる脱力系な感じで、男勝りなH先生からしたら頼りなくふがいなく、やる気あんのか!と思うのも分かるな、と思った。だが、患者にしてみれば、ガンガン治療するH先生と、やる気あんのかA先生が日替わりで治療してくれると、ほどよくて、ちょうどよかったのだ。

おまけに、A先生は長身のイケメン。私を含め、オバサン患者には人気があった。

御飯を食べながらH先生にそんなことを言ってみたが、「でも私は許せない」オーラ万歳だった。

 

まさかあのA先生が、独立……なんてありえないよな。

…と思いつつ、ネットで検索してみた。

院長の写真は、まさしくそのA先生だった。

 

そうかぁ。やる気なさそなふりしつつ、お金貯めて、頑張ったんやな。

自分の院となったら、気持ちもまた違うだろうし。

 

職場からもそこそこ近い。

今度、腰痛になったら行ってみようかな。

 

 

 

 

 

やる気など 人には分からぬ 内にある

鞠子

 

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