菜の花の丘とピーターラビットと私
~窓から覗くキツネとウサギに「こっちはテスト中なんじゃい」と思った15歳春~
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今までのあらすじはこちら
あれは、まだ「お味噌汁はインスタントしか作れません」って胸張って言ってた15歳の春。
人生初の海外、しかもイギリスのド田舎「Great Malvern」に単身で乗り込んだ私は、夢見る少女100%の純正ピュアマインドを引っさげて、
英語という名の壁に全力で頭をぶつけていた。
学校の先生は容赦なく早口。
ルームメイトはロシア人ギャル。
ぷんぷんの香水と「メイク道具全部使った?」っていうほど濃すぎるメイク
朝食は毎日、謎の“ベイクドビーンズ on 焼きトマト”。
夜はアラブ人シェフのどぎつい寮の食事。
──カルチャーショック三昧の中、
唯一、心のオアシスだったのが、あの「窓」。
教室の机の前にある、三角屋根の小窓。
その向こうに広がるのは、どこまでも黄色い菜の花畑。
で、そこに毎日現れるんです。
🦊←キツネ
🐰←ウサギ
ピーターラビットか。
🐰「今日もやってんね〜」
🦊「あいかわらずカモって顔してんな」
という声が(勝手に脳内翻訳)。
なんなら、菜の花の丘をバックに尻をかきながらくつろぐキツネを見て、
「いいなぁ……私も菜の花で尻かきたいなぁ……」と、謎の嫉妬。
絵本か。こっちは人生賭けて英語のテスト中なんよ。
でもあいつら、目が合うと微妙に逃げない。
こっちの目を見ると「…また人間か」みたいな態度でその場に腰を下ろす。
完全にベテラン。留学慣れしてる野生。
たぶん、校内ID持ってる。
そんなこんなで集中力を根こそぎもってかれ、
テスト中にも関わらず私の脳内は
🧠<”There is a fox outside my window. He looks judgmental.”
という謎の作文を生成。
もちろん不正解でした![]()
でもね、あの窓の風景は今でもハッキリ覚えてる。
正直、英語のテストの点数なんて忘れたけど、
あの春の菜の花と、窓から覗くウサギとキツネ、そして
その前で髪を振り乱しながら「イギリス英語ってなんなん!!!」と叫んでた自分は、今の私にとって最高に可愛い思い出です。
菜の花の丘の中で、
英語に泣いて、文化にびびって、
それでも毎日ちょっとずつ前に進もうとしてた自分。
あの頃の私は、英語ができないことに毎日ビビってた。
キツネとウサギの観察が唯一の娯楽だったし、
ホームシックになって泣いた夜も、こっそりカップ麺すすってた夜も、
“自分って、全然ダメじゃん”って思う日ばっかりだった。
でも──
“菜の花の丘で尻をかくキツネを見てちょっと笑えた私”がいたから、
“文法テストの途中で脳内作文に逃げた私”がいたから、
今こうして、どんな状況でも「ユーモア」という武器で
人生を面白がれるようになったんだと思う。
つまり、
人生って、菜の花とキツネとちょっとのバカがあればなんとかなる。
ってことなのかもしれない。
次回予告:
「留学生なのに、全然“映え”ない件」
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