「ちえりちゃん、また明日ね」
かえで(仮)は、門まで見送りに来てくれたちえりに手を振った。
帰ろうとする彼女の目に、ふと隣の翡翠森(ヒスイモリ)邸が入る。
すこし、屋敷を見つめる、かえで(仮)。
「となりのおじいちゃんおばあちゃんの家の屋根って緑色なんだよ!」
ちえりが不意に言った。
「そ、そうなの?暗くてわからないわね」
「緑色が好きなんだね。かえでちゃんと一緒だね」
「そうね…」
「もし、緑が黒くなったら、悲しむね」
ちえりの発言に深い意味があるのか、それとも、何となしに言ったものなのか。
「……帰るわね、さようなら」
かえで(仮)は振り返らず、そのままみつば邸をあとにした。
彼女は闇の中を歩いて行く。
「…ダークネス・グリーン。パステル・オーブは奪えそうか?」
急に背後から声がした。
かえで(仮)はまるで夢から覚めたようにハッとした。
そして、彼女はそれを声の主に悟られまいと、ひと呼吸おいて冷静に返事を返す。
「順調よ。明日には」
かえでではなく、ダークネス・グリーンとして、そう答えた。
その声の主は燃えるような赤き髪のダークネス・ガーディアン、ダークネス・レッド。
彼は苛立った表情で、口を開いた。
「しかし、遠回りなことを。内部に入り込み、パステル・オーブを奪うなど、回りくどい!、4人のパステルガァル!と直接戦えばいい」
グリーンは振り返るとキッとダークネスレッドを睨んだ。
「あなたみたいに野蛮じゃないの。無駄にダークネス・パワーを使わなくたってオーブくらい奪ってみせるわ!」
「ならば明日がリミットだな。明日失敗に終わったら、俺が動く」
逆にレッドが睨み返す。
「好きにすればいいわ」
きびすを返し彼女は再び歩き出した。
ダークネス・ガーディアンの形態に戻り、空を飛んで、さっさと己の暗黒の城へ戻るべきだ。
しかし彼女はもう少し独りで歩きたかった。
自分の感情が揺れているのがわかった。
情とは、心とは、意志を曖昧にさせる弱さなのか?
パステルガァル!たちを見ていると、まるで心が武器になるようにも思えた。
何故、何が原因で、何のために、私は私の意志が曖昧になっているのか?
「…侵色は…必ず成し遂げる。パステルガァル!たちの抵抗を必ず打ち砕くわ!」
ダークネス・ガーディアン形態になり彼女は叫んだ。
まるで、揺れ動く心を断ち切るように。
かえで(仮)は、門まで見送りに来てくれたちえりに手を振った。
帰ろうとする彼女の目に、ふと隣の翡翠森(ヒスイモリ)邸が入る。
すこし、屋敷を見つめる、かえで(仮)。
「となりのおじいちゃんおばあちゃんの家の屋根って緑色なんだよ!」
ちえりが不意に言った。
「そ、そうなの?暗くてわからないわね」
「緑色が好きなんだね。かえでちゃんと一緒だね」
「そうね…」
「もし、緑が黒くなったら、悲しむね」
ちえりの発言に深い意味があるのか、それとも、何となしに言ったものなのか。
「……帰るわね、さようなら」
かえで(仮)は振り返らず、そのままみつば邸をあとにした。
彼女は闇の中を歩いて行く。
「…ダークネス・グリーン。パステル・オーブは奪えそうか?」
急に背後から声がした。
かえで(仮)はまるで夢から覚めたようにハッとした。
そして、彼女はそれを声の主に悟られまいと、ひと呼吸おいて冷静に返事を返す。
「順調よ。明日には」
かえでではなく、ダークネス・グリーンとして、そう答えた。
その声の主は燃えるような赤き髪のダークネス・ガーディアン、ダークネス・レッド。
彼は苛立った表情で、口を開いた。
「しかし、遠回りなことを。内部に入り込み、パステル・オーブを奪うなど、回りくどい!、4人のパステルガァル!と直接戦えばいい」
グリーンは振り返るとキッとダークネスレッドを睨んだ。
「あなたみたいに野蛮じゃないの。無駄にダークネス・パワーを使わなくたってオーブくらい奪ってみせるわ!」
「ならば明日がリミットだな。明日失敗に終わったら、俺が動く」
逆にレッドが睨み返す。
「好きにすればいいわ」
きびすを返し彼女は再び歩き出した。
ダークネス・ガーディアンの形態に戻り、空を飛んで、さっさと己の暗黒の城へ戻るべきだ。
しかし彼女はもう少し独りで歩きたかった。
自分の感情が揺れているのがわかった。
情とは、心とは、意志を曖昧にさせる弱さなのか?
パステルガァル!たちを見ていると、まるで心が武器になるようにも思えた。
何故、何が原因で、何のために、私は私の意志が曖昧になっているのか?
「…侵色は…必ず成し遂げる。パステルガァル!たちの抵抗を必ず打ち砕くわ!」
ダークネス・ガーディアン形態になり彼女は叫んだ。
まるで、揺れ動く心を断ち切るように。