ストーンピザはパリ9区にあるお店です。ピザと肉の塊を削ぎ落としたものをサンドしたパンと飲み物をテイクアウト出来るのですがこのお店が独特で…





経営者はメキシコ人の男性。店はムーランルージュの程近く、popのアパートの近所でした。その為、私も店に行くようになりました。場所柄、観光客が立ち寄る事はありましたが日本人でストーンピザに行った事がある人は余りいないでしょう。常連の日本人なんて絶対私だけだと思います!





このストーンピザ、まず店は狭くて何の見所も無い(笑)ピザは食パンかってぐらいの、日本の一昔前の宅配ピザよりも分厚い(゜∇゜)上にのっているチーズや野菜も超普通(汗)他のサンドもなんら工夫も無い(^。^;)





そして極めつけはそのメキシコ人店員。普通フランスでは常連になるとニコニコしたり、いろいろと会話があったり、時にはおまけしてくれたりのサービスがあるものですが、(これはまぁ、万国共通ですが)このメキシコ男性、おまけはおろかニコリともしない!珍しい、日本人客である私の事を絶対に覚えているはずなのに、決して“顔見知り”と言う素振りは見せない!





こちらから“寒いですねぇ。”だとか話しかけて会話のきっかけを作っても、全くその手に乗って来ない(-.-;)話すのは“幾らです。”のお会計とおざなりな“こんにちは”“さようなら”だけ。
時々“フリット(フライドポテト)も付けますか?”なんて聞かれると“おぉー喋り掛けて来たぞぉ!”と思ってしまう(^_^;)





何しろやる気の無さがみなぎっている(笑)2、3ヶ月に一度は突然シャッターを閉めて“travaux(工事中)”と書いた紙を貼り2週間は休んでいる。絶対工事なんてしてないんですけどね。ただのヴァカンスです。





しかしこれがストーンピザの罠(!?)なのです!(罠に掛かったのは私ぐらいでしょうが(笑))月に一度は何故か足がストーンピザに向いてしまう。今日こそはあのセニョールが(メキシコはセニョールでいいんだっけ?)ニコリとするのではないか、と期待しているワケでもないんですが、もう何の見所も無さ過ぎてオッカシイんですもん!





同じ並びでも、愛想の良い中国人夫婦の経営する、お菓子やカレンダーをくれたりする美味しい中華惣菜店や、行くといつも“マドモアゼル、元気?”と聞きサンチームはおまけしてくれる魚屋のマダム等、実にいいお店がありました。こんなお店には当然ながらせっせと通いました。





そうこうするうちに今度はイタリアンレストランが出来ました。ここはピザのテイクアウトも出来る店で、ストーンピザから歩いて3分程しか離れていません。イタリア人経営者の男性は押し出しも良く素敵な紳士で、お店は開放的な雰囲気です。popのアパートからはストーンピザより更に近い場所。





試しにピザを買いに行きました。焼く人は非常に陽気で手際が良い。ピザ生地をササッと伸ばしてポンッと上に投げて成型する様もなかなかのもの。薪をくべて真っ赤になった石釜で焼きあげるピザは香ばしい香りです。しかも、“マルゲリータにシャンピニオン(マッシュルーム)をプラスして欲しいんだけど…”と言うと快くタダでサービス!





焼きたてピザは極薄生地で思った通りの美味しさでした。このレストランは横がテアトルと言う事もあり、昼も夜もお客さんがかなり入っていて繁盛している様でした。私達もすっかり気に入ってしばしばピザを買うようになりました。





それなのにやっぱりストーンピザにも行ってしまう。近所にライバル店(ライバルにもならないけど)がオープンしたのにも関わらず、相変わらず浅黒い顔は無表情です。しかし何故か“良かった”と言う安堵にも似た気持ち。不思議です。





今になっても、何故ストーンピザにあれほど通ってしまったのか、自分でもよく分かりません(^_^;)あのピザの分厚さに呆れる為だったのか、店員の愛想の悪さを確かめる為だったのか…
こんな私がオカシイんでしょうか?





ストーンピザが無事にやっているのかどうかちょっぴり気になるこの頃です。