
「いまの日本は、昔のような右肩上がりの状態ではないかもしれない。でもだからといっておれたちの世代が走ることをやめると、次の世代はもう走る気を完全になくすんじゃないか。おれたちの親の世代は確かにものすごい速さで走ったけど、それをどうしようもない時代の背景が勢いにストップをかけた。でもその走りを見て育ったんだから、これ以上この国が伸びるあてはないと世界中が冷笑したとしても、自分達が力を抜くわけにはいかないんじゃないか」
たとえばいま全力で何かをやって、それがことこどく失敗したとしても、次の世代を走る人には自分たちが見せる全力疾走が残るんじゃないだろうか。何とかしようとあがいている姿を見ていた、もっと若い誰かが、自分たちよりうまく賢いやり方で何かを成功させたなら、それは俺たちの成功ではないだろうか。