重松清さんの小説です。
セレモニーホールの向かいにある
祖父母が営むうどん屋さんで
中学生の孫が心を成長させていく物語です。
雪が降る峠にある
人の生死が嫌でも見えてしまう状況で
自分の天職をひたすらまじめに
妥協せずにやり続ける頑固なおじいちゃんも
そんなおじいちゃんを尊敬して
ひたすらついてゆく明るいおばあちゃんも好きでした。
親子の会話も、ほかにもたくさん・・・。
考えることがたくさんある素敵な本でした。
風吹が吹き荒れているような時の話でも
暖かい家の中で、こたつに入りながらのような
大切だからすこしせつなく、
でも安全な場所で
そして大切な家族の時間の中で
読んでいるような気持ちになる本でした。
ぐいぐい中に入り込んでいく自分がいました。
いくつかある、それぞれの人生の物語は
すべて、重みのある尊く愛おしいものでした。
生死について考える・・・。
離れるとか、もう会えないとか、
そういう、
時にはどんな力でもどうすることもできない
ことなのに、
絶対、耐えられないから、
むやみに苦しむ自分を本当にどうしよう・・・。
