イマドキの柔軟剤(高残香性柔軟剤)にどんな成分が入っているのか?環境や人体に与える強烈な影響とは何か?よく説明を求められるので、ここに記しておきますね。柔軟剤には合成香料が入っていて、それが自分にはいい匂いで癒されるのだけど、他人は不快に思う人もいるのね…とだけお考えの方もおられますが、そんな単純な話では有りません。

 

 

そもそも柔軟剤には詳細な成分表示がされていません。ですから、表示がないから「入っていない」訳ではありません。法律で全成分を表示しなくても良いことになっているのです。それでも最近は、メーカーさんのホームページに香料が表示されているようにはなってきています。しかし、そのページには、なかなか辿りつけないカラクリになっている…気がします。

 

柔軟剤にイソシアネートという猛毒の化学物質が含有していることについても、メーカーさんが簡単に教えてくださった訳ではありません。「企業のノウハウになりますので、具体的な成分内容は公開しておりません。」(某大手洗剤メーカーさん)という姿勢でした。しかし、柔軟剤であまりにも体調が悪くなる方達が大変な苦労をなさって、その事実を突き止めました。もしかしたらイソシアネートが入れてあるのかもしれない…という疑いが浮上したとき、「まさかそんな猛毒を…いくらなんでも入れる訳ないよね。」という認識であったとうかがっております。しかし、そのまさかの化学物質を入れて製造されていました。

 

以下に、イマドキのいつまでもどこまでもニオイが残る柔軟剤、強力に消臭してくれるかもしれないけど、代わりにその消臭剤や抗菌剤の臭いがいつまでもどこまでも残る洗濯洗剤…についての問題点についてまとめました。ご参考になさってください。

 

 

まず、イマドキ柔軟剤には、合成香料が多数使われていることが問題です。香料は、ただ良い香りがする物質で、ニオイが消えればこの世からさっぱり消えて無くなる訳ではありません。自分の周囲から大気へ拡散して濃度が薄くなるだけです。しかも、香料の多くは揮発性有機化合物という複雑な化学構造をもつものです。大気や海、土壌に拡散しても、なかなか分解されません。

 

化学構造式をご覧になってみてください。例えば、薔薇の香りのキー成分となるフェニルエタノール、これは芳香族化合物といって、六角形のベンゼン環という構造をしています。このベンゼン環をもつ化学物質を、猫は代謝することが苦手です。ですから、そのままの形で体内に蓄積して人間や犬よりも毒性が大きく発現することが知られています。

 

猫以外は安全かというと、もちろん体内で代謝するときにはエネルギーやビタミン・ミネラルなどの栄養が必要になるので、身体にとっては負担ですし、昔からベンゼン環を持つ化学物質は、人間にも毒性があることが知られていました。形を見る限り分解(代謝)するのは大変そうです。環境中でなかなか分解されなさそうな形です。

 

一方、環境中ですぐに分解されそうな単純な構造の合成香料であっても、たとえ空気中の濃度が低い状態であったとしても、慢性的に吸入すると健康を害することが報告されました。『電子レンジでチンするだけでバターの香りがそそられる美味しいポップコーンが出来る』という商品がありますが、この中には本物バターではなく、バターの香りとして特徴的な成分、ジアセチルというものです。

 

米国で、このポップコーン製造工場の作業員の多くが閉塞性細気管支炎を罹っていることが判明したため、実験動物を用いた再現実験を実施したところ、原因はバター香料、ジアセチルの長期にわたる吸入と断定されました。

 

 

その他、合成香料の多くは環境へ拡散して分解されにくいため、人間や動物の体内へ入れば、脂肪細胞の多い脳や生殖器に蓄積して生物濃縮され、卵子や精子にまで入り込んで経世代毒性を持つと言われています。また、アレルゲンとして作用し、喘息、アトピー、化学物質過敏症の原因になり得ます。合成香料の一部は、体内のホルモンと化学構造が似ている等の理由で、内分泌を攪乱(環境ホルモン)させてしまう危険性があります。また、肝臓・腎臓の炎症や発がん性が指摘されているものもあります。

 

そもそも、近年、新しい合成香料がどんどん開発されている折、ひとつひとつの毒性を調べる組織などありません。調べるには資金が必要で、調べることによって「儲かる」ことが必要ですが、新発売の香料の毒性を調べても、誰も喜んではくれず、誰も儲かりません。

 

第2の問題として、イマドキの柔軟剤・合成洗剤には、ただ合成香料が入っているだけではありません。香料がプラスチック製の微小なカプセル(マイクロカプセル)に入っているのです。これは、衣類やそれ以外のありとあらゆるものに強力に貼り付いて、摩擦などの刺激でそのカプセルがはじけたときに中の香料が飛び散って、ニオイがするしくみです。このとき同時に、マイクロカプセルも壊れてさらに小さくなってPM2.5よりも細かな破片を環境中に放出することとなります。

 

ですから、柔軟剤をお使いの方から受け取ったお札や書類、ペットなどあらゆるものにそのニオイが貼り付き、そして洗っても洗っても取れません。柔軟剤を使うことをやめても、そもそも洗濯機にべったりと柔軟剤がこびりついているので、その洗濯機で衣類を洗う限り、柔軟剤が付着します。

 

柔軟剤をやめて洗濯機を買い替えても、ひとたび柔軟剤に浸された衣類は、年単位でニオイが残ります。私たちの身体にもこんなに強力に貼り付くものは、海の中で魚や昆布にも貼り付いていることでしょう。

 

 

いまや地球上のありとあらゆるところにプラスチックのゴミが氾濫して大問題になっています。このプラスチックごみが経年変化で雨風にさらされて、とても細かいマイクロプラスチックになります。近年、人間の胎盤や血液中からもマイクロプラスチックが検出されています。こんなものが体内に蓄積すれば、健康に良い訳はありません。にも関わらず、洗剤や柔軟剤を使って毎日お洗濯すると、さらにマイクロプラスチックを大量に浴びることとなるでしょう。

 

 

マイクロカプセルの素材からはポリウレタンやメラミン樹脂で、これらからはイソシアネートやホルムアルデヒドといった非常に毒性が強い揮発性有機化合物が揮発してきます。このような猛毒が柔軟剤に入っている訳ですが、成分表示の義務はありません。現在、柔軟剤にこのような化学物質が入っているという事が判明したため、メーカーさんは別の化学物質を入れるようになったという噂もありますが、それも表示義務がないため、すべては闇の中です。

 

この合成香料やマイクロカプセル~マイクロプラスチック(注:マイクロカプセルとマイクロプラスチックは、厳密にいうと環境中の動態なども異なり、一緒にすべきではないという考えもあります。)は非常に小さく、空気中に浮遊しやすく、人間や動物が呼吸する度に肺胞を経由して血液中に入ってくるでしょう。もちろん、口からも…下着に柔軟剤が付着していることを考えると、陰部の粘膜からも入っていく可能性があります。

 

 

第3の問題としては、上述以外の成分として、第四級アンモニウム塩という、いわゆる実験室や病院などで使う、殺菌剤に準ずる構造の化学物質や、フタル酸エステル、クロロホルム、ベンジルアルコール、カンファーなどの毒性のある化学物質が含まれていることです。殺菌剤は、細胞のタンパク質を変性させて細菌を死に追いやる…これは、人間や動物の皮膚や肺の細胞でも同じことを起こします。

 

ところで、そもそも何故、最近の合成香料はいつまでもどこまでもニオイが残るのでしょうか?

 

 

それは、マイクロカプセルの技術が開発されたためなのですが…2007年に米国にあるブルーカリフォルニア社が、様々な液体に圧力をかけて霧状に噴出させて非常に細かいパウダーを作り、これをマイクロカプセルに入れ込む特許技術を開発しました。これがすべての始まりです。

 

 

そしていまや、大気中からも、川や海からも、マイクロカプセルとその中に入った合成香料が検出されています。

下の左側の写真は、台風一過のあとのベランダの手すりに、キラキラ光るものが大量に付着していたので、両面テープにくっつけて500倍の顕微鏡で見たのが右側の写真だそうです。「無香料生活」というHPに詳細なレポートがたくさん掲載されています。

 

 

合成香料は、上述したように環境中で分解されにくいため、土の中からも検出されますし、下水の汚泥からも検出されます。海にすむイルカやカモメの体内、人間の母乳からも高濃度に合成香料が検出されます。

 

 

河川の水中からも、柔軟剤で使われる合成香料とマイクロカプセルが検出されています。そもそも香料は水には溶けないはずなのに水中から検出されるということは、柔軟剤にはいっているマイクロカプセルの形で水中で浮遊しているという事です。そして、シジミは自分の周囲を流れる水を取り込み、濾過して残った固形物を食べる生物なので、シジミからも柔軟剤に使われた香料が検出されています。

 

 

このように、柔軟剤が環境や生物の健康を害するという発信をすると、「エビデンスはあるのか?」とお問い合わせを受けることがあります。エビデンスは、これまで述べてきたように、洗濯洗剤や柔軟剤の個々の成分に当たれば、多くのエビデンスはあるのです。しかし、「柔軟剤は癌になる」などといったダイレクトなものは、私の知る限りではありません。けれども、理論的にひとつひとつを繋げていけば、その危険性はおのずと導かれる結論ではないでしょうか?

 

そもそも、コロナウイルスに関するエビデンスにしても、グルタミン酸ナトリウムに関するエビデンスにしても、うウクライナの戦争についても…「情報操作」という、何か大きな力を感じています。エビデンスがあれば正しい情報で、無ければそれは真実ではない、という時代でもなくなってきているようです。つまり、エビデンスはお金で買える時代なのです。

 

いろいろな情報が氾濫している今、これが真実か否かを自分で判断することはなかなか難しいとは思いますが、自分自身が「正しい基礎知識」を持ってその情報を判断するか?あるいはその分野に詳しい、且つ、自分自身と信頼関係にある人物に判断してもらうか?しかないのではないかと、私は考えています。