手づくりごはんには、犬で全体の3%、猫で2%の油を加える…とあります。

加える油はどんな油が良いのでしょうか?

 

まずは言葉の定義から…

脂質は、中性脂肪・リン脂質・糖脂質・コレステロールなどの総称です。

油脂は、アルコールに脂肪酸が結合したもので、食品に含まれるあぶらには、油(室温で液体のもの)と脂(室温で固体のもの)とがあります。これらを総称して「油脂」と呼びます。

ムツカシ。。

 

脂は、肉から摂れるので、手作りごはんに添加するのは油です。つまり液体。

油は身体にとって大切な栄養素ですので、太っているから無し...は、なしです。

 

油脂の構成成分である脂肪酸には種類があり、その中の『多価不飽和脂肪酸』は、体の中で合成できないので(これを必須脂肪酸と呼びます)、食事から積極的に摂らねばなりません。

意識して摂るようにするべき油脂なので、これを手作りごはんに加える油にしましょう。

ムツカシイことは、下記の表にまとめました。

 

 

 

必須脂肪酸のω-6系とω-3系は2~6:1が理想のバランスです。しかし、現代人の食生活が外食や中食を多用し、天ぷらやフライなどの揚げ物を摂るために、ω-6系がかなり過剰摂取になりがちです。つまり、天ぷらやフライにはリノール酸が豊富な植物油が使われることが多いのです。ですから、ヒトはサプリメントなどで積極的にω-3系の脂肪酸を摂ることが奨励されています。

 

犬猫の手作りごはんには、揚げ物は使いませんね。でも、動物(牛・羊・豚・鶏)の肉の中に含まれる油脂は、飽和脂肪酸とω-9系、ω-6系が多いのです。魚の油は逆にω-3系が多くなっています。

従って、添加する油は、ω-3系が多く含まれているアマニ油、チアシード油、ヘンプシード油、クルミ油、オリーブ油、魚油、…などなどを使いましょう。大切なことは、加熱せずにそのまま与えることです。この油も、ローテーションしていろいろな油をまんべんなく与えてください。このローテーションは毎日でなくとも、1週間単位、油の小瓶が空になったら…というサイクルで良いと思います。

 

食べてはいけない油というものもあります。以下のものです。

 

酸化・劣化した油…長時間加熱したもの、長期保存してしまったもの

 

化学的な処理で抽出した油…有機溶剤(化学物質)が残留していますし、これらの原料となるダイズ、コーンは遺伝子組み換えされています。出来れば避けたいですね。

具体的には、ダイズ油、コーン油(コーンオイル)、ベニバナ油、ナタネ油(キャノーラオイル)、綿実油(コットンシードオイル)などです。熱による変性や化学物質の残留の心配がないコールドプレス(低温圧搾)やエキストラバージン(一番搾り)の油を選びましょう。

 

絶対に摂ってはダメなのは、『トランス脂肪酸』、すなわちマーガリン、ショートニング、市販の揚げ物、フライドポテトなどです。この中にはトランス脂肪酸が入っています。

 

おススメできない油は、ゴマ油、ナタネ油などのリノール酸がメインで含まれているものです。

 

また、肉の中に含まれる脂肪酸は、肉の種類によって特徴がありますので、手づくりごはんの肉の種類によって、添加する油を選ぶことも、出来れば上級者です。

鶏肉は不飽和脂肪酸の特にω-6系のリノール酸が豊富です。したがって、バランス的にω-3系の油が不足するので、鶏肉を与えるときに添加する油は、アマニ油、チアシード油、魚油になります。

牛肉は飽和脂肪酸が多く、不飽和脂肪酸が全般的に少ないので、ω-3系もω-6系もどちらもバランスよく含まれている油を添加します。すなわち、ヘンプシード油やクルミ油、魚油です。

魚肉は、それ自体ω-3系が豊富に含まれています。鯖や鰯の水煮缶を与えるときは、油は必要ないかもしれません。成分表をみて確かめましょう。

 

不飽和脂肪酸は酸化しやすいので、ビタミンEを一緒に摂ることをお勧めします。

 

皮膚に炎症がある場合は、ω-3系を積極的に摂るようにしましょう。