ツイートが炎上…ではなくバズり、多くの方に読んでいただき、いろいろコメントもいただき、本当にありがとうございました。
ツイートの内容は以下です。
今年もまた、来ました。 毎年、寒い冬に外飼いしている犬が、凍死寸前で来院します。 飼い主さんは、昨日までがっついて食べていたのに今日は食べないとおっしゃいます。 寒くて寒くてお腹がすくので頑張って食べていたのが、遂に力尽きたのです。 高齢犬は、どうぞ室内に入れてください。
ツイッターには文字制限があるため、伝えたい内容をほんの一部しか盛り込めず、さらにコメントに対してもいろいろ物言いしたく思い、ブログに補足を書くことにしました。
まず、犬を屋外で飼うことに対してはいろいろな事情や目的があり、一概に批判されるものではないと思います。屋外で飼育する理想的な(?)目的は『番犬』ではないでしょうか?
犬にもいろいろな種類があります。屋外で飼うのであれば、寒さに強い犬種を選ぶべきでしょう。もちろん、日本は南北に長い国なので、北海道と沖縄では冬の寒さレベルが異なります。それぞれに対応する犬を考えましょう。
今まで室内飼育だったものを急に屋外に出すのは駄目ですが、小さい頃から屋外飼育というのであれば、生物は環境に順応していくという能力が有るので、それはある程度は許容されると思います。しかし、加齢とともに環境に順応する能力は衰えていきます。すなわち、寒さに耐えられなくなり、逆に暑さにも耐えられなくなっていきます。
犬は11歳でおよそ人間の還暦あたりです。高齢になれば、『番犬』を引退させ、あるいは寒さ対策をしてあげましょう。
そして、凍死寸前まで何故気づかなかったのかという疑問に対して。
生物は寒いと体温を保つために体内で熱を産生します。ですから、温かく過ごしやすい時期よりも必要カロリーが増えます。それで、健康なうちは頑張って食べて頑張って発熱させます。それがある時、『限界を超える』ので、ガクッと食べなくなるという症状となって現れることもあるのです。限界が来る前にガリガリに痩せたり、吐いたり下痢をすればもう少しわかりやすいのですが、そういったことも無く…急に食べなくなることがあります。
本当は微妙なサインは出しているはずなのですが、飼い主さんに気づかれないのですね、きっと。体重の軽度の減少は、毛むくじゃらなので見た目ではわかりません。ワンワン吠えても、『今日は機嫌が悪いなぁ。』くらいにしか思えないかも知れません。
従って、食べているから大丈夫と思うのは、実は危険です。毎日接しているのは飼い主さんですので、微妙な変化に気づいてあげて欲しいなと思います。