おはようございます。 本日は少し余裕があるので、過去の僕が研究したテーマの1つを紹介したいと思います。


「がんカテーテル治療」



腎癌の肺転移に対して、ビーズを使った塞栓術を行った成績です。

この研究の特徴は、

抗がん剤をいっさい使用していないこと

肺転移に対するビーズを使った塞栓術の成績としては、世界で初の報告だったこと

です。

簡単に解説しますと、(今ではさらに分子標的薬の数が増えていますが)当時の医療レベルでお手上げになり、肺転移が生活の質、生命予後に最も影響しているだろうと考えられた、16人の進行腎細胞がんの患者さんの治療成績です。

すべての患者さんが、その当時の標準的、準標準的(免疫治療など)治療をやり尽くしてました。

腎癌には多くの分子標的薬が採用されていますが、逆に殺細胞性抗がん剤という、通常の抗がん剤が効きにくいがんでもあります。シスプラチンなどの、膀胱がんや尿管がんで一般的に使用される抗がん剤が、同じおしっこの通り道でもある腎臓では効かない、そんな特殊性があります。

僕も普段はビーズと同時に殺細胞性抗がん剤の局所動脈注入を併用することを基本としていますが、腎癌に関しては最初はまずはビーズだけで攻めます。

ビーズは、従来のゼラチンスポンジと違って高い塞栓効果、兵糧攻め効果を発揮してくれるからです。

難しい点は、肺にビーズを流せるかどうか?

恐らく、一度も経験のない先生がビーズを肺に使うと、脳梗塞や心筋梗塞など非常に重大な合併症を効率に引き起こします。

肺の塞栓術に関しては、かなりの経験値が必要となるからです。

安易に肺にビーズを使用されることがないようにしてください!!!

ビーズを使った塞栓術はすでに2500人くらいに行っていますが(確か・・)、肺の塞栓術はそのうち1/4くらいですかね、結構経験しました。

幸いにも僕は、一例も重篤な合併症を経験してません(同様の治療をやって、脊髄麻痺を起こした先生とか知ってますけど・・・・残念ですし、注意不足?)

さて、話が飛んじゃいましたが、結果としては肺転移の45%の腫瘍が小さくなりました(3ヶ月後)。また、喀血や呼吸苦などの、肺転移に伴う呼吸器症状を訴えていた患者さんの50%でこのような症状が消失しました。

他に手がないんです・・・と言われていた状況からの、さらなる治療。
十分な効果と言えるのではないでしょうか?
大きな合併症を起こしていないことも、非常に大切なポイントだと思います。


肺転移に対するビーズの塞栓術に関しては、世界的にも数少ない第一人者だと思っています(ビーズ塞栓術なら様々な臓器に関してスペシャリストです)。

治療に関してご関心を持たれたかたは、一度当院にお問い合わせください。


ブログでは呑んだくれ?のイメージを持たれてしまうかもしれませんが、病院ではシャキッとガンバってます(笑) 


さて、お仕事に戻ります。




「がんカテーテル治療」



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