いよいよ10月26日は、福島県知事選です。
福島第一原発事故以来、初の知事選ですが、
福島県民の皆さんは、選挙に行くでしょうか?
『チダイズム』では、今日から6日間にわたり、
立候補した候補者のマニフェストを徹底分析。
皆さんにわかりやすく、ご紹介してまいります。
今回、特集してみる候補は・・・!
内堀雅雄(50)さん。
前職は、福島県の副知事をされておられ、
自民・民主・公明・社民党が相乗りで応援中。
特に、自民党は日銀の福島支店長を応援する
予定だったのに、「負けたくない!」と言い出し、
急遽、民主党が立てていた内堀さんに相乗り。
今期で引退を表明している佐藤雄平知事にも
「後継者」として指名してもらい、万全の態勢で
選挙に臨むことになっています。
さて、肝心の内堀さんのマニフェストですが、
最も力を入れていくのは、「復興」のようです。
福島県民にとって、最重要課題とされるのは
「被曝による健康被害」ではなく、「復興」です。
あと数年すれば、課題も変わるのでしょうけど、
今は汚染の深刻な地域であっても住民の帰還が
最優先となっており、内堀さんも明言しています。
「もっと外国人観光客に、福島に来てもらう」。
内堀さんの認識では、福島はとても安全であり、
ただ「風評被害」に悩まされているだけであると
考えているようです。
いまや「JAふくしま」の売り上げは、震災前より
高くなっていますので、日本全体で、内堀さんと
同じような認識なんだと思いますが、福島県に
人も企業もどんどん誘致していく作戦です。
また、「福島県産のトップセールス」というのも
マニフェストに掲げているので、佐藤雄平知事が
やってきたように、今後も、福島県産の農作物や
水産物を日本全国にお届けするようです。
原発事故から3年半。放射能に汚染されている
食べ物を100ベクレル以下なら大丈夫だと言い、
全国にお届けするのはどうかと思ったりしますが、
単純な話で、そうしてほしい人がたくさんいるから
こういうマニフェストを掲げているのです。
これを良い政策と言う人もいる。
その証拠に、内堀さんをはじめ、立候補している
6人全員が「福島県内の原発は廃炉に!」という
マニフェストを掲げています。
あれだけ「原発を動かすべきだ!」と言うのなら、
福島第二原発だって動かすべきだろうに、それを
言ったら当選できないことを知っているからです。
だけど、「福島の農作物は安全で、風評被害だ。
だからトップセールスで全国に売る!」と言うのは
マイナスにはならない。むしろ、プラスになるという
計算をしている現実。
おそらく、内堀雅雄さんが当選することになったら、
これまでの佐藤雄平知事の政策と何一つ変わらず、
これまでの3年半が7年半になるだけだと思います。
福島県民は「それでいい」と言うかもしれませんが、
放射能入りのゴハンを食べさせられる県外の人は、
「冗談じゃない!」と思うことでしょう。
これが日本の現実。
福島第一原発事故から3年半が経ちました。
今さら、何を言っても、何を書いても、世界が変わる
わけではない。だとすれば、僕たちにできることは、
選挙の情勢を静かに見守り、できる限りのことを
淡々とやっていくことだけではないでしょうか。
けっして大きな声を出す必要もありません。
ただ黙々と自分の信念に則って行動するだけの話。
現実的なところで言うと、多くの人がイメージで投票し、
自民党や民主党などの支持政党のある人が組織的に
入れるため、内堀雅雄さんの当選は確実だと言えます。
東京大学を卒業し、大蔵省、総務省の高級官僚を
経験してから福島県副知事になった輝かしい経歴を
お持ちの人物なので、あとで「大変だ!」ということに
なった時に、うまく対処してくれるのかどうか。
僕たちには見守ることしかできません。
