今回の都知事選、僕は宇都宮さんではなく、

細川さんに注目するところから始まりました。


皆さんもご存知だと思いますが、僕が最初に

心を掴まれたのは、「殿、出番です!」という

ユニークなキャッチフレーズです。


さらに、サイトのドメイン名が、「東京殿様

ドットコム」だった時は、完全にやられました。


何か面白いことが始まるのではないかという

ワクワク感があって、僕は宇都宮さんよりも

細川さんの方に期待を寄せていたほどでした。


細川さんに見切りをつけて、宇都宮さん支持を

表明したのは、選挙も中盤に入ってからのこと。

僕が細川さんの選挙事務所を訪れた時は、

選対本部が焦って、混乱している時期でした。


「小泉さんが応援しているにもかかわらず、

細川さんに風が吹かない! なぜなんだ!」


なんなら、田母神閣下を熱烈に応援している

デヴィ夫人の方が、よほど風を吹かせている。

この現実を、細川さんの選対は理解できずに、

唯一、細川さんに風を呼び込む可能性があった

上杉隆さんをクビにしました。


しかし、多くの人は世の中の真髄に気づいて

いないのです。「選挙は、面白いが勝ち!」。


デヴィ夫人は面白い!


間違いなく、小泉さんより面白いです。

あんな厚化粧のババァが、ネトウヨをこじらせ、

選挙法に違反してまで田母神閣下を応援する

姿を見せられたら、それはもうコントです。


しかも、田母神閣下の左にデヴィ夫人がいれば、

右にはアパホテルの社長がいるんですからね!


破壊力が抜群すぎるのです。


加えて、「田母神ガールズ」という美人たちが

脇を固めれば、非リア充のネトウヨ野郎どもが、

テンションを上げるに決まっています。


今回、最も選挙をうまく戦ったのは、紛れもなく

田母神閣下であり、ネトウヨなのに60万票以上

獲得できたのは、まさに快挙です。


しかし、田母神閣下の話をしたいわけでは

ありませんので、話を細川さんに戻しましょう。


小泉さんが応援しているのに風が吹かなくて

焦った細川さん陣営は、著名人に来てもらい、

「こんな人たちも応援しているんだぞ!」と

記者会見を開くことにしました。


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それが、僕が立ち会うことになった記者会見。

瀬戸内寂聴さんをはじめ、なかにし礼さん、

湯川れい子さん、会見には来ませんでしたが、

吉永小百合さんまでFAXで応援文を発表する

豪華さで、まさに「ゴールデン応援団」でした。


ところが、ここでも有名人は、庶民と別格です。

選挙というのは、政治家と庶民の距離が近くて、

握手をすればするほど票が延びるというのが、

昔からの「鉄則」です。


田中角栄がアホほど人気があったのは、

田んぼで農作業をしている庶民と握手を

するために、スーツのまま田んぼに入って、

ズボンを泥だらけにしながら握手をしていた

伝説がまことしやかに伝えられているから!

なのに、細川さんの陣営は、何をしていたか。


UTU009


庶民を追い出しました。


これでは票が伸びないのは、当然なんです。

細川さんはおろか、選ばれし著名人と庶民にも

格差を作るなんて、自民党や公明党の組織票を

持たない挑戦者の戦術としては、間違えている。

これでは、ネット選挙時代は戦えないのです!


僕は細川さんが勝てないことを確信しました。

にもかかわらず、細川さんを支持する人々は、

宇都宮さんを支持する人に「勝てない候補を

応援するのは愚かだ」と言い、罵倒しました。


勝てない候補を推しているのは、

細川さんを支持する人々なのに。


確かに、宇都宮さんも舛添さんに勝てません。

だけど、細川さんは宇都宮さんより勝てない!

それは、選挙の戦術を大きく間違えているから。


僕は今でも、やり方次第では細川さんが

勝った可能性があると思っていますけれども、

こんなに勘違いしているんだから勝てる要素を

見つける方が難しいくらいです。


「脱原発」と言えば、すべてが正義に変わると

勘違いしている人は、「脱原発」のためならば、

手段を選ばないと言い、勝てない候補は無駄、

勝てる候補に入れるのが当然だと言います。


でも、本当に「手段を選ばない」ということは、

宇都宮さんに「出るな!」とエゴを押しつけて

圧力をかけるのではなく、殿が土下座してでも

「お願いだ!」と言うことだったと思うのです。

そこまで本気なら、僕は細川さんを応援した!


でも、「脱原発」のために、オマエの気持ちは

知ったこっちゃないから、とっとと一本化しろと

迫ったり、宇都宮さんを支持している人たちに

「勝てない候補を支持するのは間違い」だと

支持そのものを否定したり、「脱原発」と言えば

何でも正義だと思ってしまうことには、ドン引き!


宇都宮さん支持を決めました。


細川さんは、担ぎ上げられた候補者だから

「脱原発」以外に、政策がありませんでした。

だから、政策討論会をすれば不利になるのが

わかっていたので、何度もドタキャンしましたし、

小泉さんの戦略もあったかもしれませんけど、

結果、「脱原発」のワンイシューになりました。


ただ、政策の中心を「脱原発」にするのは、

原発立地県ならともかく、東京都は難しい!

都民の関心は、遠い未来の原発政策よりも、

介護問題や明日の経済の方が気になるから。


どうせなら「東京大改造」を掲げ、社会福祉、

エネルギー問題、直下型地震対策をまとめて

大改造と訴えた方が、小泉さんにフィットするし、

より有権者に届いたのではないかと思います。


一番目立つところに置くのは「原発」ではなく、

「都民の生活」で勝負した方が勝ち目があり、

良い勝負ができたのではないかということです。


細川さんをバックアップする

議員のオジサンたちの限界。


おそらく、細川さんは自らが政策に掲げている

「国家戦略特区」をうまく説明できなかったと

思いますし、東京都が抱えている問題をあまり

よく知らないのではないかと思うのです。


そんな人が都知事になっちゃいけないとは

言いません。都知事になるのは難しいです。

細川さんを支持している人が、「細川さんは

こんなに勉強している」とアピールできない。


振り返ってみると、アピールできるものが

細川さんには少なかったように思います。

「勝てそうだから」という消極的な理由以外、

細川さんを推せる理由が、見当たりません。


僕は細川さんに、もう一度、選挙に立候補し、

脱原発を訴えるほどのモチベーションはないと

見ています。もし、僕が細川さんを甘く見過ぎて

いるのだとしたら、いつでも謝る覚悟はあります。

ただ、もう二度と選挙には出てくれないでしょう。

少なくとも、僕にはそう映っているのです。


だから、もし本当に「脱原発」のことを真剣に

考えてくれているのなら、知事が直接15基も

止められる福井県知事選に出てほしいですし、

山口県知事選にも出てほしいと思うのです。


もし出てくれるのなら、

全力で応援しましょう。


もし、脱原発に本気だったら、いろんな選挙に

立候補してくれるはず。もし、出てくれないなら、

結局、その程度のお殿様だったということです。


その程度の人に「脱原発」という重要な

看板を背負わせたこと自体が間違いです。


今回を機に、僕を嫌いになった人もいるかも

しれませんが、僕は自分の目で見て、自分が

感じたことをストレートに文章に書いています。

僕とあなたの意見が違っても、かまいません。


僕は桐谷美玲ちゃんが好きですが、ある人は

痩せ過ぎているから好きではないと言います。

同じものを見ていても、人の感じ方はさまざま。


みんなが桐谷美玲ちゃんを好きになっちゃうと

ライバルが多くて困るわけで、人間の多様性を

認めていかないと、地球は丸くなりません。


そんな細かい議論をするより、もっと多くの人に

政治や選挙に興味を持ってもらう地道な作業を

始めていかなければ、脱原発はもちろん、もっと

大事な政策さえ、悪い方向に進んでしまいます。


僕がやってきた、サブカル目線で全候補者を

追いかける活動は、もっと選挙に注目してもらい、

候補者を比べてもらう初歩の初歩の初歩です。

僕に追随して、いろんな候補者を追いかけていく

個人メディアが、もっともっとたくさん必要です。


俺についてこい!


そうしたら、もっと細川さんを応援するブログが

あったかもしれないし、選挙が面白くなりました。

投票率が46%しかないのは、選挙がつまらない

何よりの証拠です。選挙を面白くすることこそが、

すべての道につながっているような気がします。