国際ロマンス詐欺の手口の中でも特に残酷なのがこの『病気や負傷』を使った手口だ。

 

被害者は送金しないと相手やその子供などの命が助からないと言われ、送金してしまう。詐欺と気づいて送金しなかった場合でも、『本物だったら自分は人道的に酷いことをしてしまったことになる』と罪悪感に苛まれる。

 

 相手役詐欺師が戦地で負傷した、出張先で病気になった。あるいはその子供や老親など唯一の身内とされる人物が交通事故あるいは重い病気。そして医師や上官、弁護士、子供の面倒を見ている教師や乳母など何らかの代理人から連絡が来る。

 

お金を支払わないとその人の治療はできないと言われる。相手役の詐欺師は入院中または戦地や途上国などの出先でお金が送れない。そのため立て替えてほしいと泣きつかれる。 

 

戦地や紛争地域に滞在する国連などの国際機関職員や、どこかの国の軍人などの場合、しっかりとした保険に加入しており、その家族の治療もその保険が適用される。

 

従って戦地・紛争地域がどんなに荒廃した場所の野戦病院であったとしても、医療費が支払えなくて治療ができないということはない。