Rationalizing Online Romance Fraud: In the Eyes of the Off es of the Offender

オンラインロマンス詐欺の正当化:犯人視点

AIS Electronic Library (AISeL) - AMCIS 2020 Proceedings: Rationalizing Online Romance Fraud: In the Eyes of the Offender (aisnet.org)

Jonathan Nii Barnor, Richard Boateng, Emmanuel Awuni Kolog, Anthony Afful-Dadzie

この論文は、マーケティングのフレームワーク、MOA(Motivation:動機, Opportunity:機会、Ability:能力)と、犯罪の正当化というこ事柄について、実際に国際ロマンス詐欺に手を染めている情報提供者10人ほどに対し45分ほどのインタビューし、また法的機関などからの確認も実施した上でまとめたものです。まずは『動機』について、論文から要約します。

 

国際ロマンス詐欺犯人の『動機』:仲間らの誘い、貧困と低い教育レベル、サイバー犯罪への罪悪感のなさ

 

国際ロマンス詐欺の犯人たちは、『家が貧乏で親の収入が少ない、兄弟が多く、弟妹を学校に通えるようにしたい、自分も満足に教育を受けられなかった、食べてゆくためにはお金が必要なのだ』と言います。しかし、何故はないグループに加わったのかと聞くと、『付き合いから』という回答が返ってくる。

 

これは他の研究論文で言及されてるナイジェリアのサイバー犯罪に手を染める若者たちに対するインタビューでも同様の調査結果が出ています。(例:Olayemi(2014). “A Socio-Technological Analysis of Cybercrime and Cyber Security in Nigeria,” International Journal of Sociology and Anthropology (6:3), Academic Journals, p. 116).

 

ガーナ及びナイジェリアでの研究調査結果によると、西アフリカにおけるサイバー犯罪の背景には、失業・貧困、そしてステータスや豊かさを求めるために他の収入手段がないという正当化からくるものであるという共通点があります。そして彼らには罪悪感はありません。

 

オンライン・ロマンス詐欺は多大の時間と労力をかけて被害者からお金をむしりとります。詐欺師たちは時間をかけて被害者をロマンス詐欺の軌道に乗せます。詐欺師たちには忍耐強さが求められますが、彼らは貧困や失業から抜け出ることが十分な動機付けになるのだと言います。ガーナの研究者たちに回答したある詐欺師は、『問題は忍耐力だが、それは自分の能力によるところもある。カモと2時間チャットしてすべてがうまくゆくこともある。時々頑固なカモがいて、壊してやるのに時間がかかる』と答えています。

 

(続く)