国際ロマンス詐欺の犯行グループは進化しています。かつては途上国の不良青年が個人か少数の不良集団でおこなっていた、マフィアのような組織すらないものでした。しかし現在では企業化し、組織犯罪となっています。
インドの詐欺団は企業化しており、コールセンターを装って犯行を行ないます。国際ロマンス詐欺はその営業項目の一つにすぎず、他にも様々なハイテク・ローテクのサイバー犯罪が行なわれています。
このブログの読者の多くは『国際ロマンス詐欺』に何らかの関心がある人や、被害に遭った・被害未遂であるといった方が多く、コールセンター詐欺についての話はあまり身近で聞いている話ではないかもしれません。
しかしながら、SNSなどでインド発信の国際ロマンス詐欺のプロフィールも多くみられ、『何度なく、国際ロマンス詐欺もインド発信がありそう』というのは薄々感づいている方もおられることでしょう。
まずこちらにリンクしましたのは、インドでサイバー犯罪に関して啓蒙している弁護士Bivas ChatterjeeさんのYoutubeチャンネルから、『インドのオンラインロマンス詐欺がどれだけ危険か』というビデオです。インドを拠点とした国際ロマンス詐欺の手口は従来型のナイジェリアのロマンス詐欺と大きく変わりはありません。欧米人男性などを装い女性とオンラインで交際をし、贈り物を送るがそれが税関などでひっかかり、お金が要求される。また、犯人はあらかじめ被害者から得た写真や個人情報をもとに脅迫します。
Bivas Chatterjeeさんはオンライン・ロマンス詐欺について以下のように警告しています;
- インターネットには沢山の偽プロフィールがあるので会ったことのない相手を信用してはいけない
- 会ったことのない相手と恋愛するべきではない
- 絶対に個人情報をインターネットに掲載しないように
- 詐欺団は誰かほかの人のアイデンティティを使ってプロフィールを作っているので信用しないように、Googleなどのサーチエンジンできちんと調べるように
- 絶対に知らない人にお金を送らないように
- 詐欺団はお金持ちで豊かな生活をしているように見せて被害者を罠にかける
- 詐欺師は被害者に高価な贈り物を送ったと言い、しかしその贈り物が空港の税関で引っかかっているなどという
- 警察の捜査も難しく、騙し取られたお金を元に戻すことも困難である
- 詐欺師は被害者のプライベートな写真を送らせ、それをもとにゆすりをかける
- 被害者の多くは警察に届け出ない
- 詐欺師の多くは医者や軍人、その他有名人や影響力のある人物を装う
- 誰とウェブカメラでビデオチャットをする際にも十分にきをつけて
- 相手の写真やプロフィールをGoogle検索かけるように
インドでも国際ロマンス詐欺師の逮捕は報道されています。
2018年9月28日 Hindustan Times
Online dating site scam busted by Cyberabad police, five gang members arrested
オンライン恋愛詐欺師がサイバー警察に摘発され5人のギャングメンバーが逮捕される
西ベンガルのオンライン恋愛詐欺師5人が逮捕。
2019年10月27日
Fake online dating site busted by Vizag cops, 26 arrested in Kolkata
2020年1月4日 The Indian Express
Online dating: Powai-based CA duped of Rs 3.2 lakh, 1 arrested
オンラインデート:PowaiのCAが32万ルピーを騙し取られ、犯人1人が逮捕
ここで注目したいのは、逮捕摘発につながっているのは被害者も国内にいるケースです。Bivas Chatterjeeさんの動画でも言及されている通り、被害者が国外の場合インドの警察が証拠を得るのが非常に難しいのです。だからこそ、この種の犯罪には、絶対に引っかからないようにしてほしいです。私は被害を受けた方の支援よりも注意喚起を中心に行っているのはそのためです。
写真はイメージです。
