インターネットを使って誰かほかの人の写真を使った偽プロフィールで近づいてくる国際ロマンス詐欺師。その写真が他人のものだとわかると相手が詐欺だと納得する被害者の方は少なくありません。しかし、その写真が盗用されているとわかった時、写真の人にコンタクト取りたいという衝動にかられる被害者の方は少なくありません。国際ロマンス詐欺被害者の方々には写真の人とコンタクト取らないようにアドバイスしていますが、残念ながら様々な動機からコンタクト取ってしまう方々はおられます。

 

では、写真を盗用された方々は、自分の写真盗用や、それに伴う詐欺被害者からのコンタクトについてどんなことを言っているでしょうか? 『写真の人は何と言っているか』というシリーズを毎週火曜日リリースでお送りします。

 

■ 偽米軍人に写真が使われているルーマニア人男性、George Cozmaさん

 

第一回目は、米国軍人になりすました詐欺に使われている写真の人、George Cozmaさん。この方は既婚で、娘さんがいて、国籍はルーマニア人。アメリカには行ったことがありません。短いビデオで、字幕が付いていて、英語ネーティブではないのでゆっくり英語で話をしていますので、是非ビデオをご覧になってみてください。

 

Georgeさんは写真をフェースブックから盗まれ、10の詐欺アカウントを削除すると新たに15の偽アカウントが出てくるそうです。

 

インターネットでお金を求めることもありませんし、詐欺とは無関係ですとこのビデオで訴えています。また、アフガニスタンの警備会社で働いており、米国軍や他の軍隊で働いたこともないそうです。

 

非常に短いビデオメッセージですが、自分が本物で既婚で、詐欺師が自分の写真を盗んで使っているということを訴えています。ビデオで明言されてはいませんが、詐欺被害者からのコンタクトも多くあるようです。

 

Youtubeのコメント欄には「ありがとう」とか「別の名前でまた偽カウントを見つけた」というものに混じって、写真の人が詐欺師だと信じていたり写真盗用というものを理解できていない感じの被害者の方々のコメントも見受けられます。

 

下に貼り付けた画像はビデオのコメント欄の一部です。「これらの写真があなたじゃないのだったら、なぜ彼にはあなたの刺青があるの?」とコメントする被害者と思われる女性。これ以外にも「まだ奥さんと結婚しているのですか」とか、「ルーマニアにジムなどあるはずがない(偏見)」と言ったコメントも。この方々はビデオのメッセージが受け入れられず、依然として自分が相手にしていた詐欺師とGeorge Cozmaさんを分離できないでいます。

 

写真の人を自分がお付き合いしていた詐欺師であると信じる被害者の方の抱く期待や幻想は、写真を盗用された方の立場で考えるとどんなものに感じられると思いますか? このGeorgeさんはどんな思いでこのビデオを作ったのだろうと思いますか?