2018年に警察に国際ロマンス詐欺の被害を届け出るべき理由について書きました。しかしながら、被害者の方々からは『警察に行っても真面目に捜査してもらえない』という声を聴きます。実際何も起きていないのか、そのことについてSCARSの「Scammer Urban Legends Chapter 7, No One Is Doing Anything!」をベースに書いてゆきたいと思います。

 



まずリブログいたしました記事、FBIに被害を報告する方法ですが、この記事にいただいたコメントによりますと、翌日にFBI日本事務所から連絡があり、アメリカ人ではないことと犯人が特定されていないことから日本の警察を通じて捜査に協力するとの返事があったそうです。日本の警察はオンライン化が後進的なので、同じようにはゆかないですが、まず地元の警察に届け出ることが大切です。

 

そんな中で逮捕が進んでいるのが、日本の口座に入った被害金額をATMで受け取る受け子や、日本国内で犯行をはたらく外国人ギャングや邦人の共犯者の逮捕。これらはどのようにして進んでいるのかというと、届け出た被害者からの情報提供に基づいてであることは明らかです。

 

近年では世界の犯罪者のデータがデータベース化され、テロリストなどの入国はビザ申請や入国管理の承認を申請する段階で阻止されたりすることができるようになってきています。但し、このシステムだけではオンライン詐欺師の逮捕まではなかなか結び付きません。

 

アフリカ諸国でしばしばあるのが詐欺団に対する集団逮捕とそのお金の押収です。これは、特定の事件を追って犯人逮捕するというよりは、詐欺師のお金や機材を当局が没収するためと言われています。

 

そんな中で、中国、マレーシアやシンガポール、タイなど詐欺団が活動している国々では犯人逮捕も実現しています。

 

アメリカ合衆国ではマネーロンダリングや盗まれたクレジットカードでの物品購入や再発送に加担したミュールの逮捕起訴も進んでいます。

 

しかし、国際ロマンス詐欺やオンライン詐欺がなかなかなくならないではないかと思われるでしょう。しかしそれは飲酒運転や強姦事件がなかなかなくならないのと同様です。RSNの記事によると、米国でレイプが犯罪として認識されるまで100年ほどの年月を要しました。飲酒運転は法律が存在していても減少させるのに非常に長い年月を要しました。日本での例を考えてみましょう。近年になってセクハラが大きな問題としてとらえられるようになりましたが、最初のセクハラは1989年。それより前は『そんなことで騒ぐな』と言われる案件でした。この時のセクハラ訴訟は言葉によるもので、原告の女性は上司から言葉による中傷を受けていました。裁判は女性の勝訴となり、そのあとセクハラという言葉も広まりました。しかし依然としてセクハラに対する認識の少ない男性はいますよね。

 

結論としていえることは

  • 2017年以降、国際ロマンス詐欺を含む国際オンライン詐欺の逮捕が各国で増加している。
  • 警察の優先順位はデータに依る。したがって、被害報告案件が増えなければ警察はもっと多い事件を重点的に扱う。
  • 被害者一人一人の視点から見ると何も進展していないが、勇気をもって警察に被害届を出した結果が近年の逮捕の増加につながっている。