(4)犯罪に手を染めない
ネットで知り合った外国人のお友達が国際ロマンス詐欺だと判った後、接触を続ける場合、詐欺師にリアルな情報を与えないこと、友人や親族やフォロワー、ファン、支持者など大切な人々を守るべきということ、そして脅しを受ける覚悟と準備をすることについて書きました。今回は犯罪に手を染めないと言うことについてです。
あなたが詐欺被害者だったり、被害者のご家族や親しい友人だった場合、詐欺師からお金を取り戻したいと言う気持ちが強くあるかもしれません。そのお気持ち、よくわかります。しかし、お金を取り戻そうとして詐欺師からだまし取る画策をすることは犯罪につながります。
例えば詐欺師がお金を返してくれることを約束したり、あるいはあなたの指示する通りに送金をしてくれることになったとします。それを『成功』と考えるべきではありません。お金を送ってくるのは間違いなく詐欺師ではありません。何らかの理由でほんの少額でも詐欺師からお金が送られてくることになったら、間違いなく送金してくるのは別の被害者です。
例えばこんなことが考えられます。何らかの理由で詐欺師があなたに送金することに同意する。約束通り、お金が振り込まれるが、その一部を別のところに送金することを頼まれる。⇒送金したのは別の被害者。受け取り手はただの受け子。中継点になることで資金洗浄(マネーロンダリング)になり、送金してきた被害者が警察や銀行に相談した結果、送金を受けたあなたが国際ロマンス詐欺・マネーロンダリングの共犯者ということになり、警察から追及されたり銀行口座が凍結される。
詐欺師が返してくれることになったお金が非常に少額で、しかも第三者に送金することは求められていない場合でも、お金を送ってくるのは詐欺師本人ではなくて別の詐欺被害者です。あなたを信じさせるため、もしくは他の理由などで少額を自分の懐に入れずにあなたに送金するのかもしれません。しかし、送金してきた被害者にとっては、あなたが銀行口座の持ち主であることは全くかわりがありません。
以前、ある被害者の方から『自分のお金を取り戻すのだから、自分は悪くない、お金を送ってくるのがだれであっても、自分にとっては詐欺師から帰ってきたお金なのだから』と反論されたことがありました。そのようにお考えになるのは自由ですが、その決定の代価を十分に想定して考えて行われますよう。
