『国際ロマンス詐欺』の認知度が上がり、ブログやツィートやSNSの投稿等で『ネットで声かけてきた外人がどう考えても国際ロマンス詐欺なのだが、これからどうなるのか見てみたいのでそのまま騙されたふりして接触を続けている』というような書き込みをしばしば見かけるようになりました。またほかの動機で、例えば『親族か友人が騙されていて、その人の相手が詐欺だと言うことを証明するために偶然を装って詐欺師に接触している』とか、被害に遭った方が『復讐の目的で別人を装って詐欺師に接触をした』とか。
基本的には、『詐欺だとわかった』後で引き続き『国際ロマンス詐欺師』との接触を続けることはお勧めしません。先ず時間の無駄です。詐欺師たちはそんな時間をとってやる価値がある相手ではないからです。そんな時間をとる努力をするよりは、金銭被害に遭った方であれば警察に届け出たり、日本の警察を信じられないのであればFBIの被害報告サイトや海外の被害者支援グループ(RSN)の報告ページに連絡するほうが良いです。また、リアルで会える友人や親族との絆を修復する努力と時間を費やすほうがよほど有益でしょう。
詐欺師とコンタクトを取り続ける人々に『止めなさい』という権利は私にはありませんが、以前はBaitingもしていた経験からいくつか参考になることを書かせていただきます。
まず最初は
(1)リアルの情報を避ける・与えないことです。
もちろん、詐欺ストーリーがある程度進行している場合、ある程度のリアルの情報を相手に伝えてしまっているかもしれません。しかしそれ以上の情報は一切与えないことです。
もし、SNSのメッセージ機能でやり取りしている間に気が付いて、電話番号やメアドを教えてと言われたら何らかの理由をつけて断る。家の住所を教えてと言われたら、断るか存在しない住所(例えば4丁目までしかない町名で7丁目など)を教えるなど。
リアルの情報を伝えても、相手をしている詐欺師から何らかの害を受ける可能性はないかもしれません。何故ならあなたは偽の大金や貴重品の入った荷物が家に送られてくることになっても信じていないわけですし、電話番号だっていざとなれば相手からのコールを携帯電話上で迷惑電話に設定してうけなくする方法などはあります。
しかし、詐欺犯罪者があなたからお金をとれないとしたら、どこからお金を取れるかを考えるでしょう。個人情報の売買に使われる可能性も考えて下さい。スパムメールやメッセージが増えたり、SNSで知らない人からの繋がりリクエストが増えたら、あなたの情報はお相手していた詐欺団以外の反社会的組織に売られた可能性も考えられます。テキストベースのスパムが増えるだけならまだ良いですが、ウィルスやフィッシングなど、もっと悪質なものが送られてくる可能性もあります。
もし、あなたの友達や家族が騙されていて、その相手を探る目的で別の人を装って詐欺師と接触する場合は、偽名を使って捨てメアドや捨てSNSアカウントなどを使う。
リアルの情報とはあなたの個人情報だけではありません。例えば自分の住所や電話番号として『警察』のものを送ってやったというかたが時々おられるようです。これは全く効果がなく、単に関係のない第三者を巻き込んだだけの結果になります。詐欺師があなたの電話だと思って警察署に国際電話をかけてきたとしても、国際電話代で少し損をするだけで取り調べを受けるところまではゆかないでしょう。なぜなら警察はその「間違い電話」が国際詐欺師からのであることを認識する段階までゆかないから。嫌いな人(例えば会社の評判の悪い上司やお局さんなど)の連絡先を教えるといったことも、関係のない第三者が「間違い電話」を国際電話で受けて困るだけです。
