新川てるえさん主催のM-Stepで行ったアンケート調査によると、国際ロマンス詐欺の手口で2番目に多かったのが『休暇、退役、任務短縮』を利用する手口でした。 主に戦場で仕事をする軍人、医師・看護師、ジャーナリスト・国連職員などを名乗る詐欺師がよく使います。
この手口が多い理由の一つは、『戦場』『紛争地域』といった特殊な事情を利用して、戦場にはなじみのない先進国や経済的に豊かな新興国・途上国などの被害者を騙しやすいからでしょう。社会人なら普通は公務員でも軍人でも休暇を取るために第三者による申請など必要はないことは知っているはずです。しかし、『特殊部隊だ』『戦場だから』といった理由で、信じたいと感じる被害者は言いくるめられてしまいます。
内容的には、詐欺師が「恋人」である被害者と会いたい。そのために『休暇』『退役』を申請してほしい、もしくは『こんな危険な任務から抜けられるように任期短縮を嘆願してほしい』といったリクエストをされる。申請先は軍の上官や軍のエージェントなどを指定され、引き受けた被害者は、指定された連絡先から手数料や相手の渡航費用、代理の人員を補給するための費用などとして次々とお金を要求されます。
主に軍人を装う詐欺師が使用する手口ですが、戦場にいると自称する医師・看護師、ジャーナリスト、国連職員、ビジネスマンなど軍人以外の設定もあり、申請先が軍当局の代わりに国連や関係国政府か大使館などとする場合もあります。
この手口は相手が被害者の元に来てくれるというストーリーと並行して登場するもので、休暇申請・退役申請・任務短縮申請を果たせば好きな相手と会えると被害者は期待します。
実際のところ、軍でも、国連職員でも、あるいは私企業でも、休暇や退職に第三者(家族や恋人、友達やビジネスパートナー等)が申請したり、それに対してお金を払うなどと言うことはあり得ません。
米国陸軍のCID(Criminal Investigation Division)のロマンス詐欺に関する警告はこちら。
http://www.army.mil/article/67457/Army_CID_warns_against_romance_scams/
『休暇申請詐欺』についてはリブログした過去記事もご参照ください。
参考:
国際ロマンス詐欺。被害者510人のリアルな声を集めると、盗られていたのは金銭だけではなかった。(Huffpost 2019/2/27 新川てるえさんの記事)より。
