写真の人にコンタクトすべきでない理由(1) ~ 見つけた別の相手も詐欺師かもしれない。
『国際ロマンス詐欺に遭った。そして自分の相手が他の人の写真を盗んで使っていることに気づいた。そして写真の本物の人のSNSを見つけた』
というときに、写真の人にコンタクト取るべきではない理由の一つは、あなたが見つけた写真が本当にその本人であるという保証がないからです。もう一人の詐欺師のSNSをたまたま見つけてしまったのだとしたら…それは新たな悲劇の始まりになるのです。
例えば、その写真の人が俳優や軍の高官など、公人であれば、公式ホームページや軍のバイオグラフィーなどを見つけて本当にそれが本人であることは確かかもしれない。
しかし、公人でない場合、見つけた別のSNSプロフィールが写真の本物の人であることをどうやって確認できますか? その人にコンタクトとる?? これこそ危険です。
見つけたSNSが、もっと巧みな詐欺師だったら、どうします? 例えばあなたのお相手はフェースブックで友達数10人、タイムラインもほとんど更新がなく、一度に10枚の写真をアップしているという、どこから見ても詐欺師プロフィール。
一方あなたが見つけた別のFBは、友達数が300人いて、タイムラインは引用句や友達によるタグ付けでほぼ毎日更新があり、見かけ上生き生きしてい見える。こちらが本物の人のFBだと判断して相手に接触を試みる。どんなことが起きるでしょうか。
それは、飛んで火にいる夏の虫にされるってことですね。
短いストーリーを書いてみました。
主人公は前にBaitingに使ったキャラの名前使ってミチコさんにします。
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ミチコは、今までコンタクトをとっていたマークという男が詐欺師だということに気が付いた。写真を検索したら、同じSNSにマークよりもずっとタイムラインが活き活きとしたものを見つけたのだ。そしてそれをマークに伝えたら、逆切れしてブロックをかけてきた。ミチコにとってそれは大きなショックだった。今まで信じていた相手が成りすましだったというのだ。ただの悪夢であってほしいと思った。
その「スティーブン」を名乗る人物のタイムラインは、活気に満ちていた。マークの友達数がたったの10人だったのに対して、スティーブンは300人の友達がいた。そして、何よりもタイムラインはほぼ毎日、タグ付けされた誰かほかの友達によるシェア記事が掲載されていて、スティーブンによる諺のシェアも多数ある。これが本物の人のタイムラインなのだとミチコは思った。
ミチコはマークとやり取りをしていた時に、フェースブックにもない写真をマークから送られてきていた。その写真の一つがあまりにも素敵だったので、プリントして家に飾っていた。写真を眺めながら、この人は私と相性が合うと確信したのだった。
そんな矢先、マークと友達になっている別の女からが「マークは詐欺師よ、私にお金送れって言ってきたの」とメッセージが入った。ちょうど、マークが出張先のマレーシアで大きな契約を取り付けることが出来そうだと連絡が入ったところだった。しかしその女の話ではマークはマレーシアではなくて今はトルコのイスタンブールにいると言ってるはずだという。
ちょっとした疑いの芽から、ミチコがパソコン教室の先生に教えてもらった方法でインターネットで写真検索を書けた結果、その写真を使っている別のSNSを見つけることが出来たのだった。
ミチコは「私はマークが好きだったのではない、写真の人が好きだったのよ。だからこの写真見ながら瞑想して、彼との相性抜群という結果が出たのよ。」
そう確信したミチコは、スティーブンに連絡を取ろうと決心した。
何から話そう。彼の写真が詐欺師に使われていることを教えてあげよう。そんなやり取りがきっとスティーブンとのお付きあいにつながるに違いない。写真を見ながら瞑想して相性は抜群だと確信したのだ。
ミチコがスティーブンにSNSで友達申請すると、翌日承認されていて、さっそくチャットが始まった。スティーブンに彼を見つけた経緯を伝えると、「そうなんですよ、僕の写真が悪い奴らにたくさん使用されている。おかげで僕まで詐欺師だと疑われて困っていたのです。」と答えてきた。「僕は君と知り合えてうれしいです。」そう言って、スティーブンはミチコのコンタクトを歓迎した。
それから1年後…すでにマークのことなど忘れてスティーブンに夢中になっているミチコに、スティーブンが「実は父の遺産がトルコの銀行にあるんだ。そこに入っているお金を、君の銀行口座に写したいのだけれど、手伝ってもらえるかな。僕は今出張でインドネシアに来ていて、トルコの銀行のオンラインバンキングにアクセスできないんだ。
ミチコはスティーブンの「お願い」を信じて、銀行のサイトにアクセスし、スティーブンに言われた通りユーザーIDとパスワードを入力した。すると、本当に銀行口座に巨額の預金が入っていたのだった。そしてその預金を自分の口座に移す手続きをとろうとすると、それができない。そして、銀行のカスタマー窓口へのコンタクトが促された。
銀行のカスタマー窓口に自分の上場を入力すると、翌日に銀行の頭取を名乗る人物からミチコにメールがきたのだった。
「スティーブンさんの奥様ですね。私は頭取のハリー・ベンソン博士です。口座の金額が多額なので、オンラインバンキングでは口座の預金を移せないようです。申し訳ありませんが、手数料として10000ドルをお支払いください。」
ハリーのメールは礼儀正しく、銀行の頭取らしいとミチコは思った。そして言われるがままに銀行に10000ドルを支払おうとウェスタンユニオンに出かけて行ったのだった。
そう、スティーブンは、マークと同じ写真を使った別の詐欺師だったのだ。しかもマークより巧妙である。友達数をある程度持ち、タイムラインを活発にしていた。そして送金要求は数週間では出てこない。1年も待って、被害者がすでに洗脳されきっていることを確認してから送金をさせるのだった。
