【国際ロマンス詐欺の手口】ミリタリー詐欺
キーワード: 軍人 休暇 退役 任期短縮 申請 米国軍 英国軍 将校 詐欺
個人活動家による記事だけでなく、公的機関からの裏付けもご紹介します。(カッコ内の青字は私の補足)
Army investigators warn public about romance scams
2014年7月30日付。米国陸軍犯罪捜査局からの記事。
米陸軍犯罪捜査局(CID)は再び世界のインターネットユーザーに対してサイバー犯罪者が『ロマンス詐欺』と呼ばれるオンライン犯罪に関与していることを警告している。
CIDの特別捜査員はオンラインで米国の兵士になりすます者の様々な詐欺に関する報告を世界中から受け続けている。被害者は無防備な30歳から55歳くらいの女性たちで、米軍兵士と恋愛関係にあると信じているが、実は何千マイルも離れたところにいる加害者に騙され、お金を奪われているのだ。
『米軍の軍人であると称するインターネット上で知り合った相手に人々がお金を送ることを止めるようにと何度強調しても強調しすぎることはない』と、陸軍犯罪捜査局広報担当のクリス・グレイ氏。
『実際に会ったこともなく、電話で話したことさえないかもしれない人物に何千ドルも送金してしまった人の話を何度も何度も耳にすることは、本当に心が痛む』
殆どのロマンス詐欺は、疑うことを知らない女性をターゲットにしていて、ソーシャルメディアや婚活サイトなどで犯行が行われる。
犯罪者たちは戦闘地域で任務に就いている米国軍人を装う。加害者たちは、本当にどこかの任地で実際の任務に就いている実在の名誉ある軍人や、かつて任務についていて今は軍を退いている実在の元軍人の名前や階級を使う。彼らの写真をインターネットから拾ってきて、偽のアイデンティティを作り上げ、インターネットを徘徊して獲物を探す。
詐欺師は彼らの関係を継続させるために架空の兵士が使用する特別なノートパソコン、衛星電話、軍事休暇書、交通費などをロマンチックな言葉を巧みに使って要求してくる。詐欺師たちは被害者に一度も何千ドルもの金額を、しかも第三者の住所へ送金するよう求めてくる。
被害者が夢中になったら、加害者はさらに犯行を続ける。
『実例を挙げると、加害者たちは被害者に『休暇申請書』を軍から買うように求めたり、戦闘で負傷したための医療費を求めてきたり、戦闘地域から出るため帰国のための航空券代を求めてきたりする。』とグレイ氏。
これらの詐欺は、あからさまな窃盗行為であり、特に海外で働く米軍兵士たちの事情に関してひどく事実に反する話である。特に海外で任務に就く兵士たちは、米国軍は膨大な量のサポートプログラムを用意しているのである。
ロマンス詐欺の他に、他の種類の詐欺の被害者となっている人々が世界中にいて、彼らからも苦情をCIDが受け取っているという。これらの犯罪者たちもまた、米国軍人を装っているのである。一つの手口は車両の売却にである。海外で任務に就いている兵士が他の任地に移動するため車を売却したいと言ってくる。車に関するインチキの情報を送った後、売り手は第三者宛てに送金するよう求めてくる。しかし現実的には、すべて詐欺師の策略であり、買い手は見捨てられ、車も手に入らない。
陸軍犯罪捜査局は、もしインターネットで米国軍人を名乗る人物と交際をはじめ、ほんの数週間でその兵士が結婚の話を仄めかしながらお金を求めてくるなら、絶対に疑いを持つようにと警告している。
グレイ氏は、これらの詐欺は明確なパターンを持っていると説明する。
加害者は、自分の部隊は電話がない、あるいは電話をかけることが許可されていない、もしくは軍のインターネット接続を続けるためにお金を払わなければならないと被害者に伝える。彼らはたいてい男やもめで、小さな子供を一人で育てていると言い、被害者の心を捉えようとする。
『我々はこの犯罪者たちが軍が個人の銀行口座にアクセスできないとか、クレジットカードが使えないなどと被害者に伝えているというのを見てきている』とグレイ氏。
米国陸軍犯罪捜査局によると、そのようなことはあり得ない。
『これらの加害者たちは、たいていの場合米国外におり、特に目立つのが西アフリカ諸国からである。彼らはアメリカ文化とアメリカ人の行動に関しては非常に精通しているが、軍とその規則に関する知識はひどいものだ』とグレイ氏は述べる。
米国陸軍によると、非常に大勢の上級将校たちと士官たちがアイデンティティを盗まれ、詐欺に使用されているという。
現在までに、海外で任務に就いている米軍軍人が何らかの金銭的な損失を受けたということは一切報告されていない。彼らの写真と実名だけが盗用されているのだ。それに対して、詐欺被害者たちは何千ドルものお金を失った。
ある被害者は、詐欺師に以上$ 60,000送っていたことを告白した。英国の別の被害者は、年間を通じて$ 75,000以上送金したことをCID職員に語った。
『犯罪者は被害者の感情や愛国心を食い物にしている』とグレイ氏は語る。
米国はこの種の増え続ける問題に対処するために、たくさんのタスクフォースの組織を作ってきた。残念なことに、これらの詐欺師たちはGmailやYahoo、Hotmaiなどの、追跡不可能なメールアドレスを使用し、世界中のいろいろな場所に経路を作成し、時間で課金されるインターネットカフェを使用する。加害者を特定するための捜査の手段が限られているため、各個人は自分を守るために警戒を怠るべきではない。
『米国の軍人は国のために立派に任務を果たしている。彼らは自分の写真やアイデンティティを盗用されていることすら知らない。しかし、被害者たちはこの問題を一切通報せず、米国軍人に騙されてお金を奪われたと思い込み続ける。これも重大な問題だ』
何をどう見るべきか:
絶対にお金を送らないように!! 交通費や通信費、結婚手続きや医療費などとしてお金を要求されたら、疑いを持つように!
あなたが聞いた話を慎重に思い起こしてみるように。もし、何か疑わしいと感じたら、それには理由がある。本当に偽りなのだ。自分の直感を信じてほしい。
インターネットで知り合った人と交際を始めたなら、よく確認して、彼が言ったことをほかの誰か知っている人、例えば以前軍にいたことのある知り合いなどに聞いて確認してみる。
もし電話で話したことすらなく、手紙を書いたり受け取ったりできないと言われたなら、疑ってみるように。海外で任務に就いている軍人はAPOやFPOの郵便用の住所が存在する。インターネットの接続ができる出来ないに関わらず、任地の軍人は手紙を受け取ることをとても喜び、また感謝する。
軍人のメールアドレスは『.mil』で終わるものである。もしあなたが交流している相手が一度でも『.mil』のメールアドレス(.milで終わるもので、そのあとに何もつかない)からメールをしてくることができないなら、その人物は軍人ではない可能性が非常に高い。
(被害者やその関係者から言われる)海外に派兵された軍人への軍のサービスやサポートの悪さについて受けるクレームは、現実からかけ離れている。事実を確認してほしい。
送金を頼まれたり、第三者か企業に所有物を送るように求められたら、疑いをもつように。その名前の会社は存在するかもしれないが、それが詐欺の一部であるのかどうかはわからない。
相手のメールでのスペルの間違い、文法的または言語的な間違いに注意を払うように。(彼らが間違えるのは英語ネーティブではないから。)
相手が称するストーリーと一致しない外国のアクセントにも注意を払うように。
助けを求める場所:
http://www.ic3.gov/default.aspx インターネット犯罪苦情センター(IC3)(FBI-NW3Cパートナーシップ)
http://www.ftc.gov/idtheft 連邦取引委員会
あなたの報告は、米国内の法執行当局の捜査の助けになります。
電話: 1-877-ID-THEFT(438から4338)またはTTY、1-866-653-4261
郵送による被害届
Identity Theft Clearinghouse
Federal Trade Commission
Washington, DC 20580
CIDの詳細については、www.cid.army.milをご覧ください。