男性狙いの女性を装ったインターネット上のアフリカン系のロマンス詐欺手口について紹介しています。男性の方々に注意を喚起するため、このストーリーを連載しています。これは実際に偽キャラを使ってわざと詐欺師に見つけられやすい環境に偽キャラのフェースブックのアカウントを置き、そして釣り上げた相手とのストーリー展開を紹介するものです。本当の被害は発生していません。

第四章 誘水


ついに日本に行きいたいと女のほうは言ってきます。

フローレンス
『ねえ、私たちいつか会えるって考えたことない? 本当になったら素敵だと思うの。おやすみなさい、ハンサム』

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和也
『そうだね、日本に来たいかい?』

フローレンス
『ええ、ぜひ日本に行きたいわ!』

和也
『それは素晴らしい。君が来てくれる時には連絡くれよ。そしたら新千歳空港まで迎えに行くから。』

フローレンス
『それはとても素晴らしいアイデアだわ。でも、ちょっと経済的な問題もあるの。飛行機代とビザ、援助してもらえるかしら。ありがとう』

和也
『日本のビザについては、キエフの日本大使館に情報があるよ。
(日本大使館のHPのURL 省略)
航空券だけど、僕が手配して、君にE-チケットの番号を知らせるよ。パスポートの番号を教えてくれないか? それから君の住所を証明できるもの、例えば運転免許証などを。』

フローレンス
『わかったわ。チケットは…
あ、
そういうこと。わかったわ、ありがとう。』

和也
『僕がチケットを買って、それから君にEチケット番号を知らせるよ。
君のメールアドレスを教えてくれないか?』

フローレンス
『E-チケットってどういうものなの?
私のメアドは (   )yahoo.comよ。』

和也
『君はチェックインの時にEチケット番号を言えば搭乗券が発券されるんだよ。』

フローレンス
『OK,わかったわ。』

和也
『大使館のサイトに行って、そこでビザに関する情報を見てみて』

フローレンス
『貴方の言うようにサイトでビザ申請の情報を見て、それからあなたに連絡するわ』

和也
『OK, それでいいよ。僕のメアドは(     )だよ。』

フローレンス
『わかったわ。そちらは何時なの?』

和也
『夜の七時だよ。これから夕食に出かけるんだ』

フローレンス
『わかったわ』

和也
『またね、プリティ』

フローレンス
『またね、ハンサム』

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そして翌日

『プリティ、日本ビザをとる用意ができたら連絡くれないかい。そうしたら僕は航空券の予約を確定するよ。』

フローレンス
『大使館に行ってきたの。そうしたら、ビザ申請のためのエージェントに行きなさいって言われたわ。手続きを進めてくれるエージェントを探さなきゃ。』

和也
『エージェントなんて必要ないよ。大使館から申請書をダウンロードして自分でそれを記入して、大使館のサイトに書いてある通りにすればいいだけだよ。エージェントの費用は払いたくないよ。』

フローレンス
『でも大使館でそう言われたのよ』

和也
『どこの大使館にいったのかい? 電話番号はわかるかい?』

フローレンス
「ハルキウの大使館よ。電話番号は知らないわ』

和也
『僕がハルキウの大使館に電話するよ、いいね』

フローレンス
『わかったわ、それがいいわ』

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二日後

和也
『ごめん、まだ大使館に電話できてないんだ。君のほうはどう? それから日本にどれくらい滞在したいんだい?』

フローレンス
『どれくらいの期間のビザがとれるかによるわ。そちらに行ったら仕事も探したいの』

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さらに三日後
フローレンス
『どうしてたの?』

和也
『このところ忙しくてね、僕はワーカホリックだから。』

フローレンス
『寂しかったわ。私が日本に行くのを助けてくれる計画のほうはどうなったの?』

和也
『プリティ、日本の外務省のサイトに申請書があるから、それをダウンロードして記入してほしい。僕は招へい理由書と身元証明書を書くから。』
(外務省のサイト省略)

フローレンス
『でも私は誰か本当に誰かが助けてくれないと申請書なんて書けないわ。その前にちょっと困ったことがあるの』


和也
『それは何だい?』

    


さて、ここで航空券代やビザ発行費用をせびられるのかと思ったらそうではないんです。


ビザ申請で助けが必要と言ってるのは、自分で申請書類を記入するのが難しい、だからビザ申請の代行業者に頼まなければならないという筋書きです。そしてビザ代行業者は有料。これも狙いですね。もちろんYulianaさんの写真使っている本人が和也に会いに来るはずはなく、将来的にビザ申請手数料と称して請求されるだけです。今はこれはお預け。


航空券代も和也が自分で買ってE-チケットを発行してもらうと言ってますが、それを承諾してしまうと詐欺師は飛行機代を現金で取れないわけですね。だから、航空券は自分で取る、あるいは現地の旅行代理店で取るといった話にしてくるはずです。


しかしながら、そのビザ申請と航空券というのは後回し。これはいわば美女が男性の国に来てくれるんだという期待を持たせることなのです。


いわば誘い水。美女に鼻の下を長くしている男性に対して目の前にニンジンをぶら下げることですね。次から次へと出てくる問題をクリアしてゆかないと、女性は来てくれないということになるわけです。当然ですがなりすましの女性ですから、男性のもとに永遠に来てくれることはないでしょう。


女性がウクライナとか旧東欧圏じゃなくてアフリカにいると称していても、同じでしょう。ガーナやナイジェリアにいる欧米人看護師という設定で、アメリカやイギリス、あるいはオーストラリアに帰る前に男性の国に行きたいみたいな話に持ってくるかもしれない。パスポートが見つからないとかすられたとか言って、ちょっと後回しにって話になるわけですね。


国連の仕事でガーナに来ているアメリカ人看護師という設定で出会い系などに出ていた写真。
写真の女性はアダルト系の女優さんだそうです。