これは実際に起きた事件をもとに脚色しています。
登場人物
被害者 紅子さん、黄美さん、緑子さん、青子さん(名前はリスクの高い順に赤から青へ)
主犯 ジョン・ブラック 自称英国人ビジネスマン
キャシー・ブラウン シティ・イースト銀行の行員
ミュール ジャスミン
ジョン・ブラックを名乗る男が、フェースブックで紅子さん、黄美さん、緑子さん、青子さん他、大勢の女性に友達申請をしてきました。
1) 面識ない人以外は友達受け入れないという主義の青子さんはじめ殆どの女性は無視します。95%以上はここで終わりでしょう。
2)詐欺師とのコンタクトを取ることになる人はほんの一握りです。これは昔の『ナイジェリアの手紙』と同じ。何千通も手紙を出して、そのうちほんの一握りの人々しか返事はない、そして最終的に詐欺師がお金を取れるのはそのうちの数えるほどです。最初はフレンドリーにフェースブックでのチャットをはじめ、その際に『ぼくは1500万ドルほどの遺産をヨハネスブルグに住んでいた父親から相続することになっているんだ。そして、父親の遺言により、僕が結婚してからその遺産を受け取るようにと言われている。そのことを知ったのは前妻が亡くなった後だったんだ。そこで、君と是非結婚を前提にお付き合いをしたい。』と言われます。ここでアフリカの地名や巨額の遺産というできすぎた話に胡散臭さを感じ、緑子さんは同じような話がネットで書かれていないか検索してみました。すると、同じような遺産相続を装った詐欺の話が英語の詐欺情報サイトに書かれていました。また、詐欺情報を発信している掲示板にも質問してみると、掲示板の複数のメンバーから『それは詐欺です』と言われます。ここで緑子さんはジョンの申し出を断り、ブロックし、難を逃れました。
3)ジョンの友達リストには3名ほどの女性が残っていました。紅子さん、黄美さん、そして東南アジア系と思われる女性、ジャスミンさん。多少胡散臭さを感じながらも、紅子さん、黄美さんは、チャットとメールを中心にジョンとの交際を続けます。
さて、ジョンは父親の遺産が入っている銀行口座のあるヨハネスブルグに向かいます。しかし、その巨額な遺産を受け取るためには相続税を払わなければならないのだと言います。しかもヨハネスブルグではATMカードもクレジットカードも使えず、『ぼくを助けてほしい、父親の遺産を相続したらそのなかから借りた分を払えるから、この税金50万ドルほどを立て替えてくれないかな』と泣いて訴えてきました。
この段階に来て、黄美さんは赤信号に気が付き、『お金はない、送ることはできない』と断ります。ジョンは汚い捨て台詞とともに黄美とのコンタクトを断ちます。黄美は今までの経緯を振り返りながらGoogleで検索をかけてみたら、同じようなケースを発見し、またジョンのメールのヘッダーをITに強い友達に調べてもらったところナイジェリアからメールが発信されていることを知ります。
紅子も、さすがに大金の話がでてくると少しばかり疑いを持つようになります。紅子は『そんな大金ないし』と言います。しかし、疑いをかけられていることに気づいたジョンは、ジャスミンなる女性をしかけてきます。『ジョンは悪い人ではないわ、あなたのこと愛してくれているのよ。信じてあげて!』 そして、ジョンは何とか友達の助けを得て払えたと言ってきます。
4)ジャスミンの説得と、それから税金を何とか友達の助けを得て払えたというジョンの話から50万ドルを払わないで済んだ紅子さんでしたが、そのあとしばらくして、ジョンから『君の名義で銀行口座を作ったんだ。その銀行のオンラインバンキングのサイトと、ユーザーネームとパスワードが銀行から送られてくるからその指示に従って金額を確認してほしい』とメールが来ます。
そして間もなくして、シティ・イースト銀行のスタッフのキャシーから紅子宛にメールが届きました。そのメールの指示通りに銀行のオンラインバンキングにアクセスすると、確かに1500万ドルの金額が入っています。しかし、どんなに操作しても、その口座のお金を紅子の日本の銀行口座に移すことができません。そこで、紅子はキャシーにメールをします。するとキャシーは、口座に入っている金額が巨額なため、アクセスコードが必要でそのためには5000ドルの手数料が必要だと言われます。
紅子はジョンに相談しますが、ジョンは『君の口座にお金が送金されれば、そこからお金を返せるから、だからキャシーの言うとおりにしてほしい』と言われます。仕方なく5000ドルをキャシーから指定されたロンドンの銀行口座に支払います。しかしそれでもまだお金を自分の口座に移すことができません。
すると再びキャシーからメールがきて、実はこれは相続になるため、相続税として20万ドルを支払う必要がある。口座に入っている金額に比べれば小さいものだから、まずはその税額を払ってほしいと言われます。
ここまで来ると紅子もおかしいと気づきます。そして銀行のことなど調べてゆくと、シティ・イースト銀行なる銀行は存在しない、そしてウェッブサイトが偽物で無料のドメインプロバイダーを使っていることがわかりました。そこで、紅子はオンラインの相談サイトに書き込むと即にそれは典型的なナイジェリア詐欺だと言われます。





実はこの話、何人かの被害者の方から伺ったお話をもとに作りました。大金が銀行に入っているのを見せつけられ、つい信じてしまったという方々がおられます。出てくる地名や金額が異なっても、手口はほとんど同じです。
幸い難を逃れた方々からもお話伺いました。外国に巨額な資産があり、それを相続することになっているというパターンが全く同じで、もし話にのってしまっていれば紅子のような展開にいなっていたでしょう。
被害に遭われた方はインターポールに訴えてみてください。
http://www.interpol.int/Crime-areas/Financial-crime/Fraud
登場人物
被害者 紅子さん、黄美さん、緑子さん、青子さん(名前はリスクの高い順に赤から青へ)
主犯 ジョン・ブラック 自称英国人ビジネスマン
キャシー・ブラウン シティ・イースト銀行の行員
ミュール ジャスミン
ジョン・ブラックを名乗る男が、フェースブックで紅子さん、黄美さん、緑子さん、青子さん他、大勢の女性に友達申請をしてきました。
1) 面識ない人以外は友達受け入れないという主義の青子さんはじめ殆どの女性は無視します。95%以上はここで終わりでしょう。
2)詐欺師とのコンタクトを取ることになる人はほんの一握りです。これは昔の『ナイジェリアの手紙』と同じ。何千通も手紙を出して、そのうちほんの一握りの人々しか返事はない、そして最終的に詐欺師がお金を取れるのはそのうちの数えるほどです。最初はフレンドリーにフェースブックでのチャットをはじめ、その際に『ぼくは1500万ドルほどの遺産をヨハネスブルグに住んでいた父親から相続することになっているんだ。そして、父親の遺言により、僕が結婚してからその遺産を受け取るようにと言われている。そのことを知ったのは前妻が亡くなった後だったんだ。そこで、君と是非結婚を前提にお付き合いをしたい。』と言われます。ここでアフリカの地名や巨額の遺産というできすぎた話に胡散臭さを感じ、緑子さんは同じような話がネットで書かれていないか検索してみました。すると、同じような遺産相続を装った詐欺の話が英語の詐欺情報サイトに書かれていました。また、詐欺情報を発信している掲示板にも質問してみると、掲示板の複数のメンバーから『それは詐欺です』と言われます。ここで緑子さんはジョンの申し出を断り、ブロックし、難を逃れました。
3)ジョンの友達リストには3名ほどの女性が残っていました。紅子さん、黄美さん、そして東南アジア系と思われる女性、ジャスミンさん。多少胡散臭さを感じながらも、紅子さん、黄美さんは、チャットとメールを中心にジョンとの交際を続けます。
さて、ジョンは父親の遺産が入っている銀行口座のあるヨハネスブルグに向かいます。しかし、その巨額な遺産を受け取るためには相続税を払わなければならないのだと言います。しかもヨハネスブルグではATMカードもクレジットカードも使えず、『ぼくを助けてほしい、父親の遺産を相続したらそのなかから借りた分を払えるから、この税金50万ドルほどを立て替えてくれないかな』と泣いて訴えてきました。
この段階に来て、黄美さんは赤信号に気が付き、『お金はない、送ることはできない』と断ります。ジョンは汚い捨て台詞とともに黄美とのコンタクトを断ちます。黄美は今までの経緯を振り返りながらGoogleで検索をかけてみたら、同じようなケースを発見し、またジョンのメールのヘッダーをITに強い友達に調べてもらったところナイジェリアからメールが発信されていることを知ります。
紅子も、さすがに大金の話がでてくると少しばかり疑いを持つようになります。紅子は『そんな大金ないし』と言います。しかし、疑いをかけられていることに気づいたジョンは、ジャスミンなる女性をしかけてきます。『ジョンは悪い人ではないわ、あなたのこと愛してくれているのよ。信じてあげて!』 そして、ジョンは何とか友達の助けを得て払えたと言ってきます。
4)ジャスミンの説得と、それから税金を何とか友達の助けを得て払えたというジョンの話から50万ドルを払わないで済んだ紅子さんでしたが、そのあとしばらくして、ジョンから『君の名義で銀行口座を作ったんだ。その銀行のオンラインバンキングのサイトと、ユーザーネームとパスワードが銀行から送られてくるからその指示に従って金額を確認してほしい』とメールが来ます。
そして間もなくして、シティ・イースト銀行のスタッフのキャシーから紅子宛にメールが届きました。そのメールの指示通りに銀行のオンラインバンキングにアクセスすると、確かに1500万ドルの金額が入っています。しかし、どんなに操作しても、その口座のお金を紅子の日本の銀行口座に移すことができません。そこで、紅子はキャシーにメールをします。するとキャシーは、口座に入っている金額が巨額なため、アクセスコードが必要でそのためには5000ドルの手数料が必要だと言われます。
紅子はジョンに相談しますが、ジョンは『君の口座にお金が送金されれば、そこからお金を返せるから、だからキャシーの言うとおりにしてほしい』と言われます。仕方なく5000ドルをキャシーから指定されたロンドンの銀行口座に支払います。しかしそれでもまだお金を自分の口座に移すことができません。
すると再びキャシーからメールがきて、実はこれは相続になるため、相続税として20万ドルを支払う必要がある。口座に入っている金額に比べれば小さいものだから、まずはその税額を払ってほしいと言われます。
ここまで来ると紅子もおかしいと気づきます。そして銀行のことなど調べてゆくと、シティ・イースト銀行なる銀行は存在しない、そしてウェッブサイトが偽物で無料のドメインプロバイダーを使っていることがわかりました。そこで、紅子はオンラインの相談サイトに書き込むと即にそれは典型的なナイジェリア詐欺だと言われます。






幸い難を逃れた方々からもお話伺いました。外国に巨額な資産があり、それを相続することになっているというパターンが全く同じで、もし話にのってしまっていれば紅子のような展開にいなっていたでしょう。
被害に遭われた方はインターポールに訴えてみてください。
http://www.interpol.int/Crime-areas/Financial-crime/Fraud