0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
赤ちゃんが生まれると、
「この子は何が好きになるのかな?」
「どんなことが得意になるのかな?」
「どんなふうに成長していくのかな?」
そんなことを考えながら、ワクワクしますよね。
そして、少しずつできることが増えてくると、
バイバイができた。
名前を呼んだら「はーい」と手を挙げた。
「ありがとう」と言うと、ぺこっとお辞儀をした。
そんな小さな変化ひとつひとつが、ものすごく嬉しい。
「この子、こんなこともできるんだ!」
って、親として幸せな気持ちになります。
だからこそ、ベビーサインを始めると、
「早くサインしてくれないかな?」
「いつになったら使ってくれるんだろう?」
と思うこともあると思います。
でもね。
赤ちゃんが、サインを見てすぐに真似してくれるとは限りません。
むしろ、最初のうちは、
大人がサインをする。
赤ちゃんが見る。
また大人がサインをする。
赤ちゃんは……見てもくれない(笑)。
そんな時間が続くことも、珍しくありません。
でも、それで大丈夫。
赤ちゃんは、何もしていないように見えて、大人の手の動きを見て、声を聞いて、その場面とサインの意味を結びつけながら、少しずつ「わかる」を増やしていきます。
つまり、
「まだサインをしない」=「わかっていない」ではないんです。
ここは、ぜひ知っておいてほしいところです。
そして、ある日突然、今まで見せていたサインを、
「えっ!?今、やったよね?」
というタイミングで、ポン!と返してくれる。
そんなこともあります。
だから、ベビーサインを始めたら、
「今日は何個できた?」
ではなく、
「今日は何を一緒に見たかな?」
「今、この子は何に興味を持っているかな?」
そんなふうに、赤ちゃんの様子を見てみてください。
たとえば、お散歩中に犬を見つけたら「犬」。
ごはんの時間なら「もっと?」。
お水を飲んでいるなら「お水」。
絵本を見ているなら、出てくるものにサインを添えてみる。
大切なのは、
サインを覚えさせることではなく、サインを使って「一緒にわかる」こと。
「これ、見つけたね」
「もっと欲しいんだね」
「これが好きなんだね」
そんな親子のやり取りが、少しずつ増えていくことです。
だから私は、
「ベビーサインを何個覚えたらいいですか?」
と聞かれたとき、実は「何個」という数字だけを目標にする必要はないと思っています。
もちろん、赤ちゃんが使えるサインの選択肢が増えれば、伝えられることも増えていきます。
でも、その前にあるのは、
「伝えたい」
「わかってほしい」
「わかってあげたい」
という親子の気持ち。
そこがベビーサインのスタートなんです。
だから、
「うちの子、まだサインしない……」
と焦らなくて大丈夫。
むしろ、
「今は私が見せる時期なんだな」
くらいに思って、赤ちゃんとの毎日の生活に、サインをそっと添えてみてください。
そして、もし赤ちゃんの手がちょっと動いたら、
「今の、もしかして『もっと』かな?」
「これが欲しいって言ってるのかな?」
と、その場面や表情を見ながら受け止めてあげてください。
正解かどうかよりも、
「あなたの伝えたいこと、受け取ったよ」
という経験が大切だからです。
ベビーサインは、赤ちゃんに何かを「教え込む」ためのものではありません。
赤ちゃんがまだ言葉で伝えられない時期に、
「手も使って、お話ししてみようか」
と、コミュニケーションの選択肢を増やしてあげるもの。
だからこそ、親子で楽しんでほしい。
「今日はサインしてくれるかな?」と期待するのもいい。
「まだかな?」と待つのもいい。
「今の、もしかしてサイン?」とワクワクするのもいい。
その全部が、親子のコミュニケーションになっていきます。
そして私は、この「赤ちゃんの小さな変化を見つけて、受け止めて、親子のやり取りにつなげる」という時間を、もっとたくさんの親子に届けたいと思っています。
その役割を担ってくれているのが、ベビーサイン講師たちです。
ベビーサイン講師は、サインをたくさん覚えて「教える」だけの仕事ではありません。
赤ちゃんを観察し、ママやパパの悩みに耳を傾け、
「今、この親子には何が必要なんだろう?」
を一緒に考える。
そして、
「こんなことができた!」
という親子の喜びを、一緒に見つけていく仕事です。
もし、
「私もこんな親子の時間を応援する仕事がしたい」
「ベビーサインをもっと深く学んでみたい」
と思ったら、ぜひベビーサイン講師という仕事も知ってみてください。
赤ちゃんとママに、生涯続く愛の贈り物を届ける。
それが、私たちが考えるベビーサイン講師の仕事です。
※募集の詳細・お申し込みについては、こちらからご覧ください。イヤイヤ期の事も学べる!ベビーサイン講師になる!
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