2006年、私はオーストラリアへ旅立った。

ファームの仕事をしながら、宿を転々とする所謂オーストラリアにいるバックパッカーらしい生活をしていた。

 

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オーストラリアといえば、これ。

 

エアーズロック。

世界で一番大きな岩。

 

 

荒野の中に、ズンを佇むこの大きな岩は、

アボリジニの聖地でもあり、沢山の神話や歴史がある。

 

 

オーストラリアに行ったなら、エアーズロックを登りたい!

オーストラリアに行く前に掲げた夢のひとつだったど、アボリジニの話を聞くと登る気は失せてしまったので登らなかった。

 

岩の周りをぐるっと散歩して、岩肌を触ったり、岩陰で休んだり。

アボリジニの壁画から、彼らの生活を想像してみたり。

これだけでも充分に楽しめた。

 

 

 

こんな荒野だと作物はなかなか育たない。

昆虫が重要なたんぱく源で、食べられる幼虫や蟻など紹介してくれた。

 

蟻はね、まだ食べれる。

酸っぱくてライムのような味がする蟻や、ブラックペッパーのようにピリッとする蟻。

蟻なのでお腹の足しにもならないよ。

 

幼虫は、無理!

木の枝を割って、その中に入っている幼虫を差し出してくれた。

さすがにこれは無理💦

 

 

 

ここは砂漠(荒野)なので、日中は暑くて夜は凄く寒い。

 

私はツアーに参加していたので、夜は焚き火をして満天の星空の下で、寒い寒いとスリーピングバッグに包まって眠るのだ。

 

そして、朝日の前に起きて絶景を見る。

 

 

 

毎日新しい人に出会って、毎日別れがある。

ツアーで一緒になる人も、あっという間にさようなら。

 

エアーズロックともそう。

中学校の教科書だったかで知った大きな岩に念願叶って会いに行けた。

 

想像していたより小さくて、

思っていたより力強くて、

予想以上に存在感があった。

 

そしてあっという間にさようなら。

 

 

 

何事も一期一会なんだよね。

今日という日も、一生涯に一度だけ。

この時は、毎日のようにそう思っていた。

一期一会を大切にしようって思ってた。

 

 

 

 

そういえば最近、そんなこと忘れていた。

 

今を大切に、今を生きる。

これは心に留めているけど、

旅をしていた時の気持ちとは違う。

 

 

これは何だろう。

日常と非日常の違いなのかな。


旅をしていると、確実にもう二度と会えない人達、二度と来れない場所なんだと常に思える。

でも、日常となった今の生活は、今日も明日も明後日も同じような感じ。

会おうと思えば会いたい人には会えるし、行こうと思えば行きたいところへ行ける。

 


そっか。

だから、旅の時と同じような一期一会の重さを感じられていいないんだ。

 

 

あの時のように、

見るもの、聞くもの、感じるもの全てが新鮮で、輝いているような感覚。

それは今の生活の中ではちょっと違う。

 

 

 

今の落ち着いた暮らし(旅の頃と比べると)も勿論嫌じゃない。

今の仕事が出来ているのも、アトリエを構えられるのも、野菜やハーブを育てることができるのも今の暮らしだから。

 

 

 

ただね。

 

 

ただ、

あの時のように瞬間瞬間まで大切に過ごしたい。

 

 

そう思ったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

つづく。