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日本哭檄節

サミュエル・ウルマンの『青春』の一節、
≪ 希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。≫
こそ、人生の糧(よすが)か・・・!
既に古希寸前に達した今こそ、この言葉に励まされながら、さあ、もうひと踏ん張りしてみるか・・・(笑)

 このAmeblo 探訪でジジイが訪問(=フォロー)させて頂いて居るBloger の方は、精々25人ほどに限られて居る・・・!

 

 よく識るARKさんと仰る方などは、おそらくジジイの10倍ほどを訪問し精読して居られるのでは無いかと拝察するが、お恥ずかしながらジジイにはそんな気力と向上心は無い・・・(汗)

 

 タダ、それでも、この雑談場は実に面白くて『病み付き』に為って居るし、世の中の刺激(=違う価値観)に触れられ、新しく貴重な情報を頂ける

『貴重な学習の館・・・』

だと感謝して居るのだが、その中でも貴重なのが、最近めっきり脚を踏み入れなく為った本屋の代わりに『読んで居ない本』の情報を頂けることだろうか・・・!

 

 兎に角・・・、訪問させて頂く方々の読書量の凄さには驚かされるのだが、そんな中に、

一撃必殺仕事人・佐高信の追っかけBlogさん・・・

と云うジジイ好みの『辛口Blog』を綴って居られる方の処で、最近の佐高氏の新刊本で、こんなのを紹介して居られた・・・!

 

(画像は、Amazonサイトより拝借)

 

 この『帯』に並べられた10人の作家さんたちには、ジジイ世代の愛読家さんたちは大いに触発を貰った世代だと想うのだが、この作家の並びを視たジジイが、

『早速ポチッ・・・!』

ってしまったのは、頭に『藤沢周平さん』と云う名を読んだから・・・(汗)

 

 兎に角・・・、最初の『藤沢周平さん』と『池波正太郎さん』は、ジジイは、書籍化された作品は(=多分?)間違い無く全作品読破させて頂いて居る自信が有る・・・!

 

 否・・・、以前は、その全冊を所蔵して『お宝』の如く並べて拝んで居たのだが、40歳を過ぎて暮らす棲家(やさ)が段々狭小を余儀無くされる中で、遂には置き場に困窮し手放さざるを得なく為って、今は、それでも手放せ無かった幾冊かずつを、『文庫本』で愛蔵させて頂いて居るくらいなのが何とも残念なのだが、その他の愛蔵書は、運好く長姉の息子(=甥)のお嫁さんが働く老人介護施設が喜んで引き取って下さったから、多分、まだその半分くらいは、そこで人生の先輩たちの手に取って貰って居ると信じて居るのだが・・・?!

(=7人乗りワンボックスカーで2台分有ったそうだが、それは『量』の問題では無く単に『重さ』の問題だったようだが・・・笑)

 

 この10人の中で、ジジイが最初に『全冊読破』に挑もうと想ったのは、

『池波正太郎氏の時代モノ・・・』

に始まる・・・!

 

 最初に手に取ったのは『鬼平犯科帳』だったこともよく憶えて居るが、あの頃は、まだ著者自身もご健在だった頃で、永年培って来られた『食通の舌』や『男のダンディズム』を講じた本などにも、大いに勉強をさせて貰ったわな・・・!

 

 そんな池波作品への沈溺の途中で手にしだしたのが、『藤沢周平さんの作品』だった・・・!

 

 藤沢作品は、池波作品が『時代の英傑モノ』が多いのに対し、眼線がまったく180度違う

『市井の庶民と貧乏武士・・・』

に向けられて居り、一言で云えば

『静謐感・・・』

が散りばめられて居り、その繊細な表現の巧みさに一気に『虜』に陥り、これも『完全読破』を目指すリストに入り、遂には、作品に度々描かれる氏のふるさと

『山形県・鶴岡市(=海坂藩)を訪ねてみたい・・・!』

と云う衝動を起こすように為り、その募る積念は、丁度8年前の『平成元号最後の日』(平成31[2019]年4月30日)に叶えることが適ったのだった・・・!

 

 

 

 想い返せば今から丁度8年前だったことに為るが、ジジイがこの『旧・鶴岡城跡公園』に入った頃は、丁度桜が満開で『桜まつり』だっで、朝から人出も多かった・・・!

 

 だが、それにも増してジジイが感動したのは、藤沢氏の小説に度々描かれる

『海坂藩の中を流れる川(=中川)・・・』(=作品の中では名前も色々変わる・・・)

の畔堤から眺めた『鳥海山』の残雪残る雄姿で、それは今でも眼に鮮やかに浮かばせられる絶景だった・・・!

 

 

 いかん・・・、こんなところで藤沢作品にだけに浸って居るつもりでは無く、けふ(今日)は、この佐高信氏が謳うところの

『危険ない10人(=帯記載分)・・・』

への所感を吐くつもりだった・・・(汗)

 

 ジジイの読後感では、藤沢氏と池波氏の描写はまったく対照的で、藤沢作品が『静』で有るとすれば池波作品は『動』で有り、池波作品は、多く時代の英傑や曲者を扱った躍動感が有るのに対し、藤沢作品は、謂わば、『庶民の自分』を描いて貰って居るようで親近感に溢れて居たわな・・・!

 

 藤沢作品では、あの『蝉しぐれ』が映画化で話題に為ったが、そのヒロインだった『お福さん』も、今は人妻(=東山紀之夫人)と為り、今は、NHKで

『所ジョージさんの好アシスタント(≒コンビ?)・・・!』

をお努めで、毎回、上品な大口を空けて『ワハハ』と笑っておいでで、あの初々しかった『木村佳乃さん』は何処かに行っちゃって居るもんな・・・(笑)

 

(画像は、semishigure.jpより拝借・もう20年も前・・・)

 

 って・・・、そんなのは藤沢さん入れ込み過ぎジジイの好みの問題で・・・(汗)

 

 池波作品では、何と云っても『長谷川平蔵(=鬼平)』だが、これと対照的なウィットに富んだ作品の

『剣客商売・・・』

の小兵老剣客の『秋山小兵衛』とその歳の差妻『おはる』の軽妙洒脱な遣り取りと、独り息子でこちらも剣の大達人『大治郎』と、後にその妻と為るこれ又女剣客『三冬』のシャレた絡み合いは秀逸だったわな・・・!

 

 ジジイは、このシリーズの『愛蔵版(全9巻)セット』が新潮社から限定発刊された時、我慢できずに8万円チョッとの大枚を叩いて、恐い女房に隠れて買い、後でバレて大目玉を喰らった頃が懐かしい・・・(笑)

 

 池波作品には、氏の人柄の幅を想わせる『ユーモア溢れる作品』も多くて、飽きさせない面白味があったのも確かだったな・・・!

 

 読み返すとすれば、池波作品ではこの『剣客商売』が最初だな・・・!

 

 次の『五木寛之氏』と為ると、出逢いは、やはりあの『青春の門』に始まるが、あれがあまりにも話題作に為り、ついには、映画の主題歌か挿入歌で

『シンシャン・・・、シンスケシャン・・・!』

と云う切ないフレーズが流行語にまで為った所為で、その後の小説は、何だか重たく想えて恥ずかしながらあまり読んで居ない・・・(汗)

 

 この作家さんでジジイが印象に残るのは、やはり『大河の一滴』からだろうが、これは3、40歳代のジジイには、謂わば、

『人生の教則本(=読教)・・・』

のような印象が有り、勿論、最後の『完結版』まで有難く拝読はしたが、ジジイには『小説家さん』と云うイメージはあまり無いのだよなあ・・・!

 

 次なる『城山三郎さん』は、これはもう好んで(=漁って)読ませて頂いた作家さんだ・・・!

 

 何せ、『経済小説作家』の異名を取るほどに、戦前から戦後の経済成長期の実在人物を描いて居られたし、中でも、

『官僚たちの夏・・・』

なんてのは、丁度日本が高度成長期を盛り、世界に向かって打って出て行く時代、霞が関高級官僚(=幹部)たちの

『国家(=日本)を背負って世界で戦う姿・・・』

が描かれて居て、丁度ド田舎政治屋で、若気の至りで『妙な正義感』に毒されて居たジジイには、そのスタンスがどこかダブって身に積まされる使命感のようなモノを貰ったし、それより20年ほど前の終戦間際から戦後間も無い頃を描かれた

『大義の末・・・』

なんて秀作は、今、盛んに『憲法改正』を謳って威勢を張り上げて居る『タカイチ与党』などには、

『一度読んでから、モノ云え・・・!』

と云いたく為るのだが、今の著述家たちにあんな複雑な視点での作品など描けないだろうな・・・?!

 

 そう云う意味でも、戦争を実体験して居ない世代が宣う『平和論』なんて、お題目にしか聴こえないような・・・?!

 

 他にも、『落日燃ゆ』なんて佳作も有ったし、『毎日が日曜日』なんてオチャメな作品などで、世間を鋭く風刺して居られたわなあ・・・!

 

 城山さんのような『骨の有る作家』が居なく為ったのは、実に寂しい・・・!

 

 そう云えば、この城山さんの作品では、こんなのも有った・・・!

 

(画像は、Amazonより拝借)

 

 今の政治家たちに、こんな気概が吐ける仁が一人でも居るか・・・?!

 

 この作家さんは、確かに

『昭和に挑んだ作家・・・!』

としては、代表格では無かろうか・・・?!

 

 次なる『山崎豊子さん』もまた、城山さんと同じで『昭和に挑んだ方』だろうが、この方の作品と為ると、これはもう何と云っても『大地の子』と『沈まぬ太陽』だろう・・・?!

 

 どちらも『実話』を描いたドキュメンタリー大作だったし、共に映画化もされて居るから、馴染みの方も多かろう・・・!

 

 他にも映画やドラマの原作として採り挙げられた作品は多いが、あの方の

『実像に迫ろう・・・!』

と云う鬼気迫る創作信念には本当に頭が下がった・・・!

 

 こんな創作姿勢の真摯な作家も、今の平和ボケした時代の作家や為政者たちから観れば、佐高氏が云うように

『危ない作家・・・!』

だわな・・・(笑)

 

 次の『森村誠一氏』は、ジジイには『推理小説作家』と云うイメージが強くて、そちら系をあまり嗜んで来なかったジジイには、ワイドショーでの

『辛口TVコメンテーター(=評論家)・・・!』

と云うイメージの方が強い気がする・・・(汗)

 

 次なる『三島由紀夫氏』は、まだ若い30歳代で

『ノーベル文学賞に一番近い男・・・!』

と云われたほどの天才作家とは識って居るが、ジジイの世代(=昭和30年代生まれ)に為ると、最早『全学連』も『全共闘』も

『過去の騒ぎ・・・!』

と為って居たから、この作家の天才度には残念ながらカブレ遅れて育って来た・・・(汗)

 

 それでも、まあ、有名な『金閣寺』と『潮騒』くらいは読んだが、『豊饒の海』などと云う大作に手は延ばして居ない・・・(汗)

 

 それよりも、この仁で鮮烈なのは、やはり『楯の会』と

『市ヶ谷防衛庁バルコニー演説と割腹事件・・・!』

の方で、文学の天才が引き起こした事件としては、昔の『自殺作家さん』たちとは違った意味で『不可解』しか感じないままで・・・!

 

 残りが3人に為ったが、正直、ジジイは『大江健三郎さん』も『筒井康隆さん』も『山田太一さん』も、ほとんど読んで居ない・・・(汗)

 

 大江健三郎さんは、日本人二人目の『ノーベル賞作家』と為られてから、

『一度は読まなきゃ・・・!』

と想って手に取った記憶は有るが、何か筆致が馴染めなくて二冊目には行って居ないし、山田太一さんは、数々の名作ドラマを手掛けられて居る

『売れっ子脚本家さん・・・』

との印象しか無いのがお恥ずかしい・・・(汗)

 

 佐高氏の視点から観たら、ココに挙げられた作家たちは、

『時代と社会に立ち向かった危険な作家さんたち・・・!』

と云うことだから、それなりの『テーゼ(=主題)』を持って作品を紡いで来られたことは確かだろうし、確かに、そう云う作家さんに触れさせて頂いたことで、多くの至福と啓示の機会を頂いたので感謝して居るが、遅読、偏読のジジイには、今更、こんな有名な方々の作品に手を出し読み耽る時間も無いし、他にも読みたい本は山ほど在るし・・・(汗)

 

 最近は、置き場を失くした悪弊で『電子書架』にも『並べ読』の在庫も20作くらい詰まって居るしなあ・・・(汗)

 

 それもだが・・・、佐高氏の『危ない作家・Best 10』にジジイの好きな『山本周五郎さん』が入って居なかったのは、やはり世代が一世代古かったからかなあ・・・?

 

 確かに、山本さんは『戦前作家』の方が色が濃いのかもな・・・?!

 

 ノーベル文学賞・第一号の『川端康成氏』も入って居ないし・・・!

 

 などと・・・、相変わらずのこんな独善長々駄文を、若し読んで下さって居る方が居られたら、

『誠、ご苦労様でした・・・!」

としか、言葉が無い・・・(謝&拝)

 

 偶には、気張った教則本から離れて、こう云う名作家さんたちの描く小説の世界に浸るのも悪く無いのだがなあ・・・!