夏に行われる新潮文庫の100冊

そのうちの一冊、紀伊国屋書店で見かけた書評に目が止まり読んでみました


手のひらの音符



舞台は京都

関西弁が心地よく世代も近い

そのせいか自分の子供時代を思い出してしまいます

「遠くの親戚より近くの他人」のことわざは今や死語かもしれません

私が子供の頃はご近所の繋がりは強かった

競輪好きの父親と人形の洋服を縫う内職をする母親、そして兄、主人公の水樹

同じ団地に住む幼馴染の同級生信也は

秀才の兄、正浩
他人との交流がうまくいかない弟、悠人
病気で入院生活をする父
一家の生活を支える母

水樹と信也は保育所で知り合う

二人は仕事帰りに母親が迎えに来る時間が遅く

どちらかが最後になる

寂しい気持ちを信也に励まされるとこから始まる


お互いに裕福とは言えない家庭の状況

そんな中で家族の物語は繰り広げられる

そして海外から転校生、憲吾との関係性も思春期の2人には大きい



子育てが落ち着いたころ随分久しぶりに幼馴染にあって


二人の子供の頃の話題となり

うちの婆さんに対する私の想いを話したことがあります

神妙な面持ちで聞いてくれたその彼女にも

やっぱり親に対する想いはあった

外から見ているだけでは分からないものだと思ったのです


そして自分の将来を考える時期になると

親の考え方や在り方は将来を左右する


水樹の知らない憲吾の姿

ここにも家族の姿がある


本書の一文にある

いつも心のどこかで心の憂鬱を抱えて生きてきた十代の自分。

その気持ちと重なる部分が物語に引き込まれる理由かもしれない


高校を卒業して服飾学校に進む水樹

その道を強く勧めてくれた先生が今末期の病床にある

それを支える憲吾

あれから27年

そして45歳になった水樹は、好きなデザイナーの仕事を業績不振から失くそうとしている

生きる為には別の仕事に就くべきか

そんな今が昔のあの頃とどのように結びついて

これからを歩んでいくのか


人にはそれぞれ闘い方がある。
今あかんかっても、それはこれからもずっとあかんということではない。
その言葉思い出すと、頑張ろう、おれにも思える。

そういった信也の今は



「家族」と「友」その心の繋がり

確かにすごいクライマックスはないけれど

どこか心に触れる

あの頃の自分があるから今がある

そう感じた一冊です


 

 
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