✢こちらの記事は別ブログ(現在は閉じています)に

2018年に載せていたものを編集して投稿しています。

緑の中、女性が空を見上げる

以前、ある新聞の人生相談コーナーに

『20代女性 転職多い自分に失望』というお悩みが掲載されていました。

 

ご相談にいらしたときにはこんな視点からご一緒しています。

ということで、セッションのときのように

「投影/苦しみのもとはなに??」という

視点で書いています。

 


『介護職の20代女性。転職回数が多く、自分の職歴にコンプレックスを感じています。

高校卒業後に働き始め、今まで介護職以外にを含めて5回以上転職。
                                   

それぞれ退職した理由はあるのですが、結局は自分に甘く、忍耐力がないことが原因だと思っています。
                                   

社会人として責任感に欠けており、自分は社会人として今後、生きていけないのではないかと思うようになりました。仕事をすることは好きなはずなのに、続けていられない自分に失望しています。
                                   

また何かあれば転職してしまうのでは、と考え始めると怖くなります。でも働かないと家賃が払えなくなり、周囲に迷惑をかけてしまいます。頑張りたい気持ちはあるのですが、気持ちが空回りしてしまいます。
                                   

どうすれば同じところで働き続けることができるでしょうか。

 

東京・R子

 

当セラピールームではご相談者がお話してくださるテーマを

そのまま問題として解決していく。という悩み相談ではなく 

 

「問題とみえていることの事実は何か。

一番苦しいと思うようなる思考はどんなことか?」

 

を整理し、誤解をひもといたり。

自分の本当の思いを見つけていく。という場合もあります。

 

 

◇

今回の例で進めると、R子さんはご自分のことを

 

>社会人として責任感に欠けており、

自分は社会人として今後、生きていけないのではないか

 

と、思われているとのことですが、果たして責任感のない方が、

そもそも転職のことで悩むでしょうか。家賃が払えなくなって、

周囲に迷惑をかけてしまう。と心配するでしょうか。

R子さんは十分に今のご自分の状況に目を向け、

どうすればよいのだろう。と対応されようとしています。

このような方が、責任感がない。というのは本当でしょうか(^^)

 

ここで「R子さんが責任感があるのかないのか」は

本当のポイントではないので先に進みますが、

この「自分に対する誤解の思い」が

苦しみを生むということもとても多くあります。

 

セッションでは、ご本人の中で事実

(この場合だと「私は責任感がない。」)

と思われているその奥にあるものを見ているので、

この思いが出てくる背景に進みます。誤解した思い

(「私は責任感がない。」)を紐解くときに

『事実と解釈はなにか』ということも視点にいれます。

 

たとえば、


>5回以上の転職

 

とありますが、この回数をみて多い・少ない、

という判断をすることはしません。

多い・少ない、はあくまで誰か(もしくは自分)の価値基準です。


ここに、「この年数の間に5回以上転職をするのは

責任感に欠けているからだ。」という思い

(自分の価値基準での判断と批判)がくっつくとこの行為が

「自分に甘く忍耐力がないからこうなるんだ。」となります。

でも見たいのは、事実です。

事実は、        

例えば高校卒業がH25年なら
H25~A社で働いた。退職した。
H26~B社で働いた。退職した。
:
H30年 E社にいる。

 

です。でも、『責任感に欠けている私』目線でこの流れをみると

「自分に甘く忍耐力がないから、こうなるんだ。。。」と

『責任感のない私の転職を繰り返すストーリー』が流れ始めます。

いえいえ。ここでは事実に戻りたい!

 

事実はいつもニュートラルです。でも、その事実に

何らかの自分の解説が入ると途端に自分の解釈を通した物語が

展開され始めます。ここが苦しみの一歩目ですね。

 

さらに、その物語は自分責め、他人批判、社会批判もついてくるので

気持ちよいわけがありませんよね。

ですので、まずは『事実は、なに?』をみます。 

その上で、転職をしたくなるとき、 

・そこにいる自分はどんな風に職場をみていて、

そこにどんな自分がいるように感じているのか?


・周りの人達はどんな風に見えていて、

それに対しての自分はどんな風に存在している感じか? 


などをみてみます。

(ここで、マンガのように場面を書いてみてもいいかもしれません。) 

自分を通して見ている風景は、自分の解釈を通してみている風景です。

同じ職場でも違う同僚、別の上司からみたら、その職場はどう見えるでしょうか。 

 

ここまでが、 


「自分の中のどんなフィルター(解釈)を通して職場、

もしくは”働くということ”をみているのか」

という事実と解釈をわけてみてみること。 

 

ということについてでした。 

もう一つ。悩みをみるときのポイントですが、R子さんは

>どうすれば同じところで働き続けることができるでしょうか。

 

と書かれていますが、本当に悩んでいるのはここでしょうか。

改めて見ていきたいこと。そして悩みの解決ポイントは

「どうすれば同じところで働き続けることができるのか。」

ではない、ということです。 

 

書かれている内容で、本当は何が一番つらいのか。

何があるから、転職をするのか。深くにある本当の思いは

実際にお話しを伺いながらでないと難しいところですが、

少なくとも、自分で自分に思っている

>忍耐力がない、責任感に欠けている
>続けられない自分に失望 

 

この思い自体もおつらいかと思います。

この自分責めの気持ちもねぎらいながら、

「どんな自分がこの物語を走らせているのか」

事実(H25にA社、など)を思い出しながら、

映写機にどんなフィルムがあるのかをみていきたいところです。 

何か苦しみが走るとき。私たちは事実から離れ、

自分の映写機を通して世界をみています。

そこに流れているのは自分を責める字幕。

相手を批判する字幕。世界をバッシングする字幕。

 

その物語の中で、自分はどんな役割をしているのか。

どんな自分だから、その役になっているのか。 

 

今の悩み=事実。という視点から、 

「どんなフィルターを通して現状(会社・相手・自分)を見ているのかな?
どんな思いがあって、この苦しみが生まれているのかな?」 

という視点。自分が見ている世界と誰かが見ている世界は

全く別のものです。同じ世界に生きていながら、

それぞれ違う意識で過ごしています。(良いワルイということではなく。)
どんな自分が、どんな場所で過ごしているのか。

その「自分の中に走っているイメージ」をみたいのです。

でも、それは”つけているのを忘れているコンタクトレンズ”

のようなものなので最初は見つけにくいかもしれません。

 

良い意味で、自分の自分に対する批判を疑うこと。

ニュートラルな現実に戻ってみること。

そうしたクリアな現実はシンプルで優しいものでしょう(^^)

どうぞ、「自分の自分に対する思いは、

”自分の持っているイメージ”。」という視点。

ぜひご覧になってみてくださいね。

 

本当のあなたは言葉でくくれない、

自由で豊かで美しい動きなのだから♪ 

 

最後に!

 

アルコール中毒や依存症も「どうすればやめられるか。」は

本質的な解決ではありません。

「なぜ、その行為をするのか。」その動機、

そして衝動を生み出す内側の思いをただ、解いていきます。

罰せられる人、弱い人、わるい人はいません。

依存症の回復は精神論や根性論ではないということです。

(※人の心はとても多様なので、問題や悩みをほどいていくときには

上記のような方法だけではありません。今回は一例として載せました。)

 

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