「もしも、あの時、○○していたら・・・」

人生を歩むうちに、人は時折 立ち止まり、迷うことがあります。


右に行くべきか左に行くべきか・・・と。


ある時は、二股に分かれた道で、またある時は、三叉路で、


人は迷いながらも行く道を選びとらなければなりません。


自身で選び取った道、後悔しないはずの決心も、月日が過ぎてゆくうちに 

「もしも、あの時・・・別の道を選んでいれば、どうなっていたのか?」と


心は迷った瞬間に、必ず戻っていくものです。


あなたのそんな瞬間を、教えてください。    


                      アメブロID arinsu-15 ナツコ


   以下は、そんな私の別れ道のささやかなエピソードです。

顔を合わせるタイミングが、なかなか合わないまま、私の方にボーイフレンドが


できました。逢ってみたかったのですが、二十歳の私は 迷ったあげく、


電話もかけず、手紙も書きませんでした。携帯もメールも無い時代です。 


手元に残った数通の手紙を、何故かどうしても捨てられずに、しまいこんで

いました。    もしもあの時、逢っていたら・・・ もしも・・・



    (これは、彼からの最後の手紙・・・原文そのままです。) 


     青い万年筆でとても達筆です。

昨夜は友人と吉祥寺に飲みに行って、帰りに マージャン屋に寄って、


今朝の五時までパイをにぎっていました。 寮の静かで淋しい机に向かって、


この手紙を書いています。

窓の外からは、西の上空に十六夜月が、赤く明るく輝いて、成城の街も


シーンと、ただ遠くの電車の走る音がタバコの煙の中で、キラッと光って


いるだけです。この前のレタは失礼しました。ついつい、幼稚で、


ピエロの様な文章になってほんとうにつまらないものだったから、


ゴミ箱の中にあるのは、まちがいなしだと思っております。

最近、何かいいことありましたか、楽しく、一人で頑張っていますか。

三月は私の行動すべき月なので、もうレタは書きません。


君も一生懸命、行動してください。冬の間に精一杯、蓄積した思想を 


full に生かして、女の魅力をパステルカラーの弥生の空に、悲しいまでに淡く、


しかも生き生きと生活して下さい。  ・・・俺は男だぜ!!夏子。・・・


君と一度 meet したかったけど、とかく女の人っていうのは、他人、


特に面識のない人に対しては、消極的だから、仕方ないけどね。

もう letterはいらない。(君がどうしてもletterしたいっていうなら別だけど。)


ただ 一度だけ tel 下さい。

     じゃあ   くれぐれもご自愛の程。

  夏子どの                                     民夫

                                    3/2の前日 AM6:00

※ 封筒の裏に p.s 君に合いたい