毎日

診療所のバイトの後に

夜間の専門学校に通っている息子②


帰って来る頃には、いつもヘロヘロ。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―



でも、昨夜は

ずいぶん遅かった上、

かなり暗い表情で帰って来た。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―


手には、葬儀屋さんの名前の入った袋。


診療所の利用者さんが亡くなったという。



息子②が今年に入ってから勤めだした診療所は

デイケアも併設しているので

患者さんは高齢者が多い。


こういうことがあるのは

いたしかたないことかもしれないけど


息子にとって、

直接治療に携わっていた患者さんが亡くなるのは

初めての経験。


少々、ショックが大きかったようだ。


亡くなったのは前日。

この診療所のデイケアの迎えの車が来る直前だったらしい。


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

亡くなったKさん(男性)は

半身マヒがあり、

機能回復のためにほぼ毎日診療所に通っていた。


マッサージが主だけど

マヒを戻そうとする治療は

痛みを伴って、結構辛いようで


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

思わず、マッサージする手を

軽くたたいてくるそうだ。


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

話を聞いていて

思わず、亡くなったのが治療中じゃなくて良かったと

不謹慎なことを考えてしまったワタシだが


息子にとっては、そんなことも

飛び越える思いがあったようだ。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

そして

「オレ、Kさんに何がしてあげられたのかなぁ。」と

一言。




Kさんはお茶目なところのある

おじいさんで


ほら、8月に書いた


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

おせんべを白衣のポケットに素早く詰めたのは

Kさんだったそうだ。


Kさん、あれからもたびたび

デイケアで出るおやつで

自分の嫌いなものが出ると

ポケットに入れようと虎視眈々と狙ってきたとか



13番さんのあな ―介護家庭の日常―


もう、Kさんとはそんなやりとりも

できなくなっちゃったんだよね。




あまりに急なことに

家族にも戸惑いや

様々な考えがあったんだろう。


朝、出勤の時点で亡くなったのは分かっていたが


最初は、家族のみで送りたいとの意向で

通夜、お葬式の連絡はなかったそうだ。


そしたら

夕方、授業中

携帯の着信。


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

「急きょ通夜、告別式、列席の連絡が来たけど

山田先生はどうしますか?」

という、診療所の院長先生からの電話だった。


一も二もなく

「行きます。」と、答えると

学校が終わるが早いか

診療所に戻り、院長先生たちと合流。


斎場に向かい通夜に列席できたのだそうだ。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

「オレさぁ、今まで葬式にいくつか出たことあったけど

 出させてもらえて良かったと思ったのは

じいちゃんの葬儀以上だったかも。」


「最近、家族だけでっていう葬式増えてるじゃん。

 それはそれでそういう考え方もあるかもしれないけど

 ちらっとでも関わったオレみたいのでも

 出られて良かったと思うんだから

 たくさんの人が来てくれるお葬式も意味があるんじゃないかな?」



そんな色々な事を

息子に考えさせてくれた

Kさんの死でした。




Kさんのご冥福をお祈りいたします。







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