かつて、じいさんは車の運転をしていた。

それが病をえて、うつ病に。





ちょうど、免許の更新時期だったのだが、3時間も

座っていなくてはならない高齢者講習は受けられないと

更新をあきらめた。

そこで私、あしゅらが運転手に立候補。

一念発起して、自動車学校の講習を受け、

ペーパー歴20年に終止符を打った。


しかしじいさん、見事うつのトンネルを抜ける。

うつ病になってた2年間、起動しなかった脳内は

経路が所々寸断されてしまったんだろう。

じいさんはガンコさだけを残して別人格になっていた。

復活したじいさんが、最初に考えた事。

それは免許の再取得だ。

県の免許センターに通いだしたが、

しばらくして無理だと悟ったか、係の人にお断りされたか。

今は行っていないようだ。

ある日


と、私に聞いて来た。

まだ諦めがつかない様子。



先日、おそろしい光景に出くわした。



私は、細い道から 片側2車線の幹線道路に右折しようとしていた。

前には同様に右折する車が1台。

対向にも右折しようとしている車がある。




解説するとこんな感じ。


でも、対向の右折車の位置がちょっとヘンだなぁ

と思っていた。

交通量が多いのに、右折信号がない交差点なので

右折にはいつも苦労するところなんだけど・・・。


さあ、双方の直進車が途切れて、いざ右折と思った瞬間。



対向の右折車がどんどんどん前へ来るの。



右折のウインカーは出しているから直進ではないはず。




結局最終的には、こうなった。


私の車がもうちょっと前に出ていたら危なかったかも。


その時、対向の車に乗っていたのは




うちのじいさんくらいの人と、助手席にはうちのばあちゃん

くらいの人。


お陰でその信号で私は右折できず、横断歩道の真上で、

赤信号をやり過ごすハメに・・・。


でも事故にならなくて良かった。



あの二人がうちのじいさん、ばあちゃんにダブって見えたのは

言うまでもない。



巷でも、高速道路を逆走して死亡するお年寄りや、

コンビニに突っ込んじゃうお年寄りの事故のニュースを

しょっちゅう聞く。


もちろん、事故を起こすのはお年寄りばかりではないけど。



じいさんは車の免許、返納して大正解だったと

今さらながら胸をなでおろす。