山村に移住してきた頃のこと。
友だちになった人の家に遊びに行ったら、自分と同い歳のお母さんが、左手に赤ちゃんを抱え、右手で天ぷらを揚げていた。

私は仰天して、寝っ転がってテレビを見ていた二人の男の子に、赤ちゃんの相手をしてねと話しかけた。

そのお母さんは、家業も手伝っているのに、男の子と同様に家事をしない夫もいて、赤ちゃんを抱えて、フラフラだった。

こんなに働いているのに、「自分は怠け者だ」と言うのだ。

私は、かぞくに優しくするように、自分にも優しくしてほしいと言った。

シェアした動画は、自分を慈しむことの第一歩だ。独り暮しの人はすぐにできるし、かぞくのいる人は、協力してもらえばいい。

若い人には充分に、この世の時間があるかもしれないが、歳を重ねると、時間はいのちそのものになる。

自分を慈しんで、きょうの一日が安らかに重なりますようにと願う。