芸能界で働くことの哀しみを知ったのは、ある少女の投身自殺がきっかけだった。
その場所は、よく通る場所だった。
芸能事務所はなぜ、少女を助けずに、心身衰弱するまで働かせるのだろうかと、怒りを感じた。
その前にも、病院で働く友だちから、アイドルたちが、さまざまな原因で入院することがあると、ほんとうは口外してはいけないことなのに、聞いたことがある。
それから何十年も月日が重なって、春馬さん事件が起きた。
今まで被害を受けてきた少年や少女が救済され、加害者が裁かれていれば、起きなかった事件だと私は思う。
Jの社長の性暴力は、私の子どものころ好きだった、唄うお兄さんたちが被害を受けた。告発本が出ている(つらくて、とても読めない)。
その後も、何人もの少年たちが、おとなになってから、自分の被害を公開してきた。
それでも、加害者は裁かれていない。
私が深刻だと思うのは、子どもの頃に性暴力被害に合うと、自分と相手を生かすための性行為ができなくなる可能性があるということだ。
自分と相手の同意で、安心して(脅されたり、何かとの交換条件にされたりすることなく)、互いを尊重できる関わりが、持ちにくくなることがある。性暴力の被害により、快楽を感じることと嫌悪感が一体になることもある。
少女の場合、望まない妊娠や堕胎の危機も伴うので、心身をさらに痛めつけられる。
春馬さんは、子どもの頃からかわいく、少年から青年へと、ますます魅力的になっていく。
権力者のエジキにされる可能性がある。
そういう目に合わないように、春馬さんを守ってくれる人がいたのだろうか。
国外では、俳優の人権を守り、撮影現場で暴力の被害にあわないように配慮されているという。
なぜ、日本ではそうならないのか。
それは、日本中に、利権がらみの組織があるからだろう。
たとえば、以前、政治家たちが、自分の愛人に料亭を持たせて、秘密裏に利権がらみの国策を話し合ったりしていた。
私たちの税金を使うのだから、国会で話し合われるべきことだ。私たちのいのちがかかっている。
また、元国外大使の方が、現地妻を持たなかったのは、自分ひとりだけだったと話している事実もある。
芸能界における性暴力は、こうした利権がらみの各組織に、少年少女たちも巻き込まれてきた事件なのだと思う。
その中のひとつでも、私たちが関心を持ち、犠牲にされた子どもたちの苦しみに触れようとすれば、明らかになることがあるだろう。
だから、どんな小さな風穴でも見つけ、世論にしていければ、誰かひとりが犠牲になって殺されることを避けて、真実が明らかになっていくと思う。
これ以上、少年少女を犠牲にしたくない。